この記事で解決できる悩み
- FXってギャンブルじゃないの?
- FXとギャンブルの違いを知りたい!
- FXでギャンブルのような取引にしないためのポイントは?
FXでギャンブルのような取引を続けると、たとえ最初は利益を出せていても、どこかで大きな損失を出すことになります。
この記事では、FXがギャンブル的な取引になる理由や、ギャンブルのような取引をしない手順を解説しています。

FX投資とギャンブルの違い3つ
まずはFX投資がギャンブルとどう違うのか知ってもらうために、3つの違いを紹介しますね。
FX投資とギャンブルの違い
- FXにギャンブルのような胴元はいない
- リスクコントロールのしやすさ
- 還元率
ギャンブルとの違い1:FXにギャンブルのような胴元はいない
代表的なギャンブルには競馬や競輪などのレース、カジノのカードゲームやスロットマシン、宝くじなどがあります。
これらには、胴元と呼ばれる主催者が存在し、胴元が勝敗のルールや参加料などを決めています。
また、ギャンブルには必ず胴元が一定額の利益を得るという共通点がありますよ。
一方で、FXは証券会社やFX業者が為替市場を運営したり、相場を決めているわけではないんです。
これらの取引業者は、あくまでトレーダーの出す注文を市場に取り次いでいるだけで、FXにギャンブルのような胴元はいません。
ギャンブルとの違い2:リスクコントロールのしやすさ
投資とギャンブルには、リスクのコントロールにおいて大きな違いがあります。
ギャンブルでは予測通りの結果にならなかった場合、使ったお金はゼロになりますよね。
しかし投資では、無茶な取引をしない限り資金がゼロになる可能性は低いです。
また、宝くじやパチンコの勝敗は機械がランダムに決めているので、勝率を上げようと傾向を分析しても、結果には運の要素が大きく影響しています。
しかしFXは、相場分析によってリスクを抑えたり、勝率を大きく上げられるのが大きな利点です。
ただし、勘や運任せでするFX取引はギャンブルとなんら変わりません。
ギャンブルとの違い3:還元率
ギャンブルの還元率とは、かけた金額に対して、返ってくる金額の割合です。
もちろん毎回その金額が返ってくるわけではなく、何度も賭けたときの平均値が還元率とされています。
どのくらいの値かというと、パチンコ・スロットが80~85%、競馬や競輪などが70~80%、宝くじが50%ほどです。
つまり賭けた金額のうち宝くじは50%、パチンコ・スロットでも15~20%は必ず手数料のように差し引かれていると考えられます。
これに対して、スプレッドと呼ばれるFXの取引にかかる実質的な手数料は、ギャンブルの還元率と比べるとごく少額です。


FXがギャンブル取引になる理由4つ
FX投資とギャンブルには明確な違いがあるのに、なぜFXはギャンブルといわれるのでしょうか?
FXがギャンブルのような取引になる理由を4つ紹介しますね。
FXがギャンブル取引になる理由
- 常にハイレバレッジの取引
- 相場を読むのが難しい
- 感情に任せた根拠のない取引
- 取引することが目的になっている
ギャンブルになる理由1:常にハイレバレッジの取引
FXがギャンブルのような取引になる大きな理由のひとつに、レバレッジがあります。
レバレッジとは、最大で証拠金の25倍の資金を動かして取引できるしくみです。
たとえば、1ドル100円のときレバレッジを25倍かければ、約4円で1ドルを購入できます。
レバレッジの倍率をあげると、少額の資金でも大きな利益を得られる反面、少しの値動きでもロスカットされるリスクがあります。
大きな利益を出そうとして、常に高いレバレッジをかけて取引をするのは、ギャンブルとかわりません。
ギャンブルになる理由2:相場を読むのが難しい
相場を読むのが難しいのも、FXがギャンブルといわれる理由です。
FXをよく知らない人の中には、「相場が上がるか下がるかの2択を予想するだけだ」と思っている人もいます。
しかし実際は、チャートを分析して相場の状況を読んだり、世界経済や情勢の動向から値動きを予測する必要があります。
ですが相場を読むのは難しく、プロのトレーダーでも読み違えることがあるほどです。

ギャンブルになる理由3:感情に任せた根拠のない取引
トレーダーのなかには感情的になり、根拠のない取引を繰り返す人もいます。
ただ、多くは資金を減らし続け、大きな損失を出しています。
そのような人は、FXを投資ではなくギャンブルとしてとらえていることが多いです。
「損失を出したからトレードで取り返したい」「連続で損失を出しているから次は利益を出せるはず」といったギャンブル脳で取引をしても、FXで利益を出し続けることはできません。
また、FX初心者のうちは感情を切り離して取引をするのが難しいのも、FXがギャンブルといわれる理由です。
相場分析をして値動きに根拠を持った取引で、安定して利益を出せるようになる前に、大きな損失を出してFXから退場した人が、FXをギャンブルだと認識してしまうのです。
ギャンブルになる理由4:取引することが目的になっている
取引の結果や、FXで利益を出すことよりも、取引すること自体が目的になっている人がいるのも、FXがギャンブルだといわれる原因です。
このような人はギャンブルと同様に、勝ったときの高揚感を得たいと思っていることが多く、結果に一喜一憂しがちです。
エントリーポイントを探すとき、根拠を持った取引をしようとしても、都合のいい解釈をしてとにかくポジションを持とうとします。
このように、常に取引してポジションを持っていないと落ち着かない状態を「ポジポジ病」と呼びます。
FXでギャンブル取引をしないための5ステップ
取引のしかたによって、FXはギャンブルと変わらないほど損失のリスクが高くなります。
そこで、FXでギャンブルのような取引になるのを避けるために、意識したい手順を5つ紹介しますね。
FXでギャンブル取引をしないための5ステップ
- トレードルールを作る
- 感情も含めたトレード記録をつける
- チャートを眺めるだけの期間をつくる
- デモトレードからはじめる
- 少額ではじめる
- 【重要】冷静な取引ができないときは立ち返ること!
ステップ1:トレードルールを作る
まずはトレードのルールを決めましょう。
ルールを決めておくことで、損失を出したときに冷静な判断ができなくなることや、ギャンブルのような取引になるのを防げます。
また、ルールにしたがって取引をすることで、エントリーの基準に一貫性ができるのも、ルールを作るメリットです。
トレードルールとして決めておきたいことを簡単に紹介しますね。
FXトレードルールで決めること
- エントリーする基準
- 取引する通貨ペアや時間帯
- 損切する基準
- 許容できる損失額
ステップ2:感情も含めたトレード記録をつける
取引をしたときはトレードの記録をつけ、自分の取引を検証しましょう。
過去の取引を検証すれば、自分がどのような場面で勝率が高いのかや、感情的になりやすいのかを振り返れます。
また、チャート分析や取引したときの考えたことや感情も含めて記録するのがポイントです。
取引をしている最中は主観的になりやすいですが、記録を検証すれば自分の取引を客観的に分析できますよ。
記録する内容
- 取引の日時
- 取引をした通貨ペア
- エントリーをした理由や根拠
- 取引の結果
- 取引から学んだこと、考えたこと
ステップ3:チャートを眺めるだけの期間をつくる
相場の分析に十時間を取らず、感情に任せて取引をしたり、ポジポジ病になっている人はギャンブル脳なことが多いです。
もしすでにFXをしていて、上記のような症状があるのなら一度取引をやめましょう。
具体的には、チャートを開いても取引をしない期間をつくるのがおすすめです。
この期間はチャート分析に集中し、もしチャンスだと思える場面があっても取引をしないようにしましょう。

ステップ4:デモトレードからはじめる
実際に取引をする前に、まずはデモトレードで練習するのもポイントです。
デモトレードを利用すれば、実際の資金を減らすリスクなしで取引ツールの操作を練習したり、取引の経験を積めますよ。
ただし、デモトレードだからと適当に取引していては意味がありません。
実際の資金で取引していることをイメージしながら、緊張感を持って取引することが大切です。
ステップ5:少額ではじめる
デモトレードで取引に慣れたら、実際の資金で取引してみましょう。
いきなり大金でトレードせずに、まずは少額からはじめ、少しずつ取引量を増やしていくのがポイントです。
このときもトレード記録をつけ、もし取引量を増やしたことで取引中に感情的になっていれば、取引量を減らすようにしましょう。
冷静に相場を分析して取引できる、自分にとって最適な取引量を把握することが大切です。
また、レバレッジをかけすぎないように注意してください。
少額で取引できるおすすめのFX会社には、1通貨から取引できる SBI FXトレード や、1,000通貨で取引でき、スマホアプリが高性能な 外貨ex byGMO などがありますよ。
【重要】冷静な取引ができないときは立ち返ること!
上記の5つのステップを意識すれば、ギャンブルのような取引にならずにFXができますよ。
それぞれのステップでギャンブル的な考えや感情的になっていないか、自分を客観的に観察することが大切です。

ギャンブル脳の人は「FX自動売買」がおすすめ
どうしても自分で判断して取引する裁量取引だと、感情が入りギャンブル的な取引になるという人には、FXの自動売買サービスがおすすめです。
自動売買とは、エントリーや決済をする基準やロスカットライン、取引量などの条件を設定しておけば、24時間自動で取引をしてくれるシステムですよ。
感情的な取引を避けられるだけでなく、取引チャンスを逃さず利益を狙えるのもおすすめポイントです。
ただし、相場状況にあった取引条件の設定やプログラムの選択をしないと、自動売買で利益は出せません。
相場は日々変化しており、どんな相場でも利益を出せる設定は存在しないので注意してください。
利益を出し続けるためには、定期的に相場を分析して設定を調整する必要がありますよ。
デモトレ、少額取引、FX自動売買をすべてができるFX会社3選
取引がギャンブルのようになりそうで不安な方は、先ほど解説した5つのステップを意識しながらFXをしましょう。
1,000通貨からの少額取引ができて、デモトレードと自動売買システムがあるおすすめのFX会社を3つ紹介しますね。
デモトレ、少額取引、FX自動売買をすべてができるFX会社
学びながらFXをはじめるなら:外為オンライン
おすすめポイント
- 初心者向けコンテンツが充実
- 少ない資金からはじめられる
- FX自動売買のiサイクル2取引™が使える
外為オンラインは、初心者向けのセミナーやFXニュースの配信など、FXを学ぶためのコンテンツが充実しているので、学びながらFXをはじめたい人におすすめです。
また、1,000通貨で取引ができるので、4,000円程度の少額から取引をはじめたい人にも向いています。
さらに、簡単な設定でシステムが自動で取引してくれる「iサイクル2取引™」を提供しているので、自動売買を試したい人にもおすすめですよ!
利益実績が高い自動売買で取引したいなら:FXブロードネットのトラッキングトレード
おすすめポイント
- 利益率が83.8%と高実績(※)
- 業界最狭水準のスプレッド
- 実際の操作方法を動画で解説しているのでわかりやすい
FXブロードネットのトラッキングトレードは利益率の実績が83.8%(※)なので、高実績の自動売買で取引したい人におすすめです。
トラッキングトレードは相場の変動に合わせて繰り返し自動で取引を行う「リピート型」の自動売買で、初心者にもとっつきやすいシステムになっています。
簡単な設定で取引ができますが、もしわからないことが出てきたら、操作方法を動画で解説していますので安心です。
ちなみに、それでも難しいという場合は、すでに設定されたものを使って取引することもできますよ。
また、FXブロードネットはスプレッドが業界最狭水準なので、コストをおさえて取引ができるというメリットもあります。
(※)2014年10月15日から2020年12月31日までに設定されたトラッキングトレードの設定毎の利益実績
ランキングから選ぶだけ:トレイダーズ証券のみんなのシストレ
おすすめポイント
- 実績のあるトレーダーを選ぶストラテジー選択型
- アプリで相場や取引状況をすぐに確認
- 少額からの取引が可能
トレイダーズ証券の自動売買「みんなのシストレ」は、トレーダーランキングで成績の良いストラテジーを選択するだけ。難しい設定や専門知識も不要です。
各トレーダーの成績は、収益率、合計損益、取引回数、フォロワー数など詳しく確認できます。
取引できる通貨ペアも豊富でマイナー通貨を含む23種類です。
また、みんなのシストレではスマホアプリも用意されているので、取引状況を確認したり、SNS感覚で気になったトレーダーをすぐにフォローできます。
全通貨ペアで1000通貨からの取引ができるので、初心者も気軽にチャレンジできます。
絶対やってはいけないFXのギャンブル的な手法2つ
FXの取引手法の中には、リスクの高いギャンブル的なもあります。
そこであらかじめ知っておきたい、絶対にやってはいけないギャンブル的なFXの手法を2つ紹介しますね。
絶対やってはいけないFXのギャンブル的な手法
- 計画のないナンピン戦略
- マーチンゲール法
手法1:計画のないナンピン戦略
ひとつ目はナンピンといわれる手法です。
ナンピンとは、保有しているポジションに対して相場が逆に動いて含み損が出たとき、ポジションの買い増しをして平均購入単価を下げ、利益を出しやすくする手法です。
ただしナンピンには、レートが好転しなかったときの含み損の増加や、資金管理の難しさ、感情的になりやすいといったデメリットがあります。
とくに損切りラインを決めず、ひたすらナンピンを繰り返すのは、大きな含み損につながるリスクが高いので絶対にやめましょう。

ナンピンについて詳しくは関連記事で詳しく紹介しています。
手法2:マーチンゲール法
2つ目はマーチンゲール手法です。
これはいわゆる倍プッシュと呼ばれるもので、予測が外れたら利益が出るまで、エントリー額を倍に増やしていきます。
手順がシンプルで、取引を繰り返すなかで1回でも予測が当たれば利益になるので、理論上は必ず利益を出せます。
ただ、利益を出せるまで取引できる資金を用意できるか考えると、現実的な手法ではありません。
たとえば、1回目の取引を1,000円からはじめるとします。
すると、下記のように最初は数千円でも、6回負け続けると7回目には6万円を超える額が必要になります。
負けが続くほど、加速度的に大金をかけて取引することになるんです。
マーチンゲール手法をしたときの必要資金
- 1回目:1,000円
- 2回目:2,000円
- 3回目:4,000円
- 4回目:8,000円
- 5回目:16,000円
- 6回目:32,000円
- 7回目:64,000円
また、利益を出すまでに損失を出し続けているので、トータルの損益が少ないのもマーチンゲール手法のデメリットです。
ギャンブル取引についてのQ&A
FXのギャンブル取引について気になる3つの質問にお答えしますね。
ギャンブル取引についてのQ&A
- FXで大損すると借金することになるの?
- FXでどんな失敗があるのか知りたい
- バイナリーオプション取引はギャンブルではないの?
Q1:FXで大損すると借金することになるの?

ロスカットがあるから基本的に証拠金以上の損失は出ないですよ。
ただし、まれに相場が急変してロスカットが間に合わず、証拠金以上の損失が出るケースがあるのも知っておきましょう。
Q2:FXでどんな失敗があるのか知りたい
FX初心者によくある失敗については、こちらの記事で詳しく紹介していますよ。
Q3:バイナリーオプション取引はギャンブルではないの?

二者択一という特徴からギャンブルと混同されがちですが、相場分析したうえで結果を予測する立派な投資のひとつですよ。
バイナリーオプションをギャンブルにしないためには、FXと同様に取引のマイルールを守って感情的にならないことが大切です。
【まとめ】FXでギャンブル取引しないために
この記事で重要な「FXでギャンブル取引をしないための5ステップ」について再度確認しましょう。
FXでギャンブル取引をしないための5ステップ
- トレードルールを作る
- 感情も含めたトレード記録をつける
- チャートを眺めるだけの期間をつくる
- デモトレードからはじめる
- 少額ではじめる
- 【重要】冷静な取引ができないときは立ち返ること!
これらのステップを意識してFXをすれば、ギャンブル的な取引になるのを避けることができますよ。
デモトレ、少額取引、FX自動売買をすべてができるFX会社