この記事で解決できる悩み
- FXで資金管理ってやる必要あるの?
- 資金管理ってなにをすればいいの?
- FXで安定して利益を出せるようになりたい!
たとえFXで相場分析ができたとしても資金管理ができていないと、安定して利益を伸ばすことはできません。
この記事では、資金管理が大切な理由とそのやり方、資金管理をしながら利益を出すコツなどを解説しています。
FXの資金管理を習得すれば、効率的に資産を増やせるようになりますよ。
FXで資金管理は大切
投資で安定して利益を出すためには資金管理がとても大切です。
とくにFXは、高いレバレッジをかけたり、短期間に売買を繰り返す取引スタイルがあり、資金管理をおろそかにすると損失を出すリスクが高くなります。
資金管理ができていないと、たとえ最初は利益を出せたとしても、どこかのタイミングで大きな損失を出す可能性があるからです。
たとえば、FXではすぐに利益を出そうとしたり損失が出るのを避けようとして、常に高レバレッジをかけたり、損切りをせず損失を出す失敗があります。
ですが正しい資金管理をもとにトレードを実践すれば、適正な取引量やレバレッジでトレードしたり、損切りができるようになります。

FXの失敗のいくつかは資金管理で解決する
FXでよくある失敗のうちいくつかは、資金管理を徹底することで回避できます。
たとえば、つぎのような失敗です。
資金管理で防げるよくある失敗
- 損切りができずロスカットされる
- 常に高レバレッジで取引する
- ポジションを持ちすぎて管理できなくなる
とくにFX初心者は、損切りができずに含み損がふくらみ、ロスカットされて大きな損失を出すことが多いので、注意しましょう。
資金管理以外が原因のFXによくある失敗についても知りたい方は、関連記事をご覧ください。
1回のトレードのリスクを2%程度に抑える
資金管理で有名な方法に、2%ルールがあります。
2%ルールとは、1回の取引で許容できる損失の限度額を、総資金に対して2%程度に抑えるものです。
たとえば資金が10万円のときに、許容できる損失を2,000円までにして、含み損がそれ以上になったら損切りをしましょう。
総資金の2%なら、たとえ損失を何度か連続して出しても、たった数回の取引ですぐに破産する可能性はありません。
ただし、損失を出して資金額が減ったら、許容できる損失額を再計算することが必要です。
最初の資金が10万円のとき、2%の損失を繰り返したときの許容できる損失額の変化を計算してみましょう。
許容できる損失額の計算
- 1回目:10万円 × 2% = 2,000円
- 2回目:9万8,000円 × 2% = 1,960円
- 3回目:9万6,040円 × 2% = 1921円
- 4回目:9万4,119円 × 2% = 1,882円
- 5回目:9万2,237円 × 2% = 1,845円
- ※1円未満は四捨五入
FXで資金管理ができない原因3つ
資金管理が大切なのは知っていても、実際の取引でうまくできないことがあります。
そこで、なぜ資金管理をしながらFXの取引ができないのか、その原因を3つ紹介しますね。
FXで資金管理ができない原因
- そもそも資金管理の仕方がわからない
- 感情的なトレードをしてしまう
- 情報が多すぎて管理しきれない
原因1:そもそも資金管理の仕方がわからない
資金管理ができない原因のひとつは、具体的にどうすればいいかわからないことです。
ルールや計算方法を聞いただけだと、複雑だと思うかもしれませんが、資金管理はそう難しいことではありません。
要は大きな損失を出さないために、レバレッジ倍率や損切りの基準などをコントロールすればいいのです。

原因2:感情的なトレードをしてしまう
稼ぎたい気持ちが先行したり、損失を取り戻そうと焦って感情的な取引になると、資金管理がおろそかになりがちです。
その理由は、感情的になると決めておいた取引ルールを守れず、高レバレッジをかけたり、Lot数を増やす人が多いからです。
また、損失を確定するのがいやで損切りができないケースも少なくありません。
いくら資金管理のためにルールを決めても、実際の取引で守れないと意味がないですよ。
原因3:情報が多すぎて管理しきれない
チェックするべき情報が多すぎて管理しきれないのも、資金管理ができないことに繋がります。
たとえば、利益を出せるチャンスがあるからと、複数の通貨ペアで取引したとしましょう。
一つひとつの通貨ペアの情報は少ないですが、取引する通貨ペアが増えれば、チェックする情報が増えて管理しきれなくなります。
たとえば各ポジションの状況や通貨ペアごとのレート、値動きの予測などです。
慣れないうちは情報を絞るためにも、取引する通貨ペアはひとつにしましょう。
FXの資金管理の3手順
FXでは資金管理の仕組みを知ったうえで、自分のルールを確立することが大切です。
ここからは、資金管理の手順やルール決めのポイントを紹介しますね。
FXの資金管理の3手順
- 許容リスクを決める
- 損切りラインを決める
- ポジションサイズを決める
手順1:許容リスクを決める
先ほど1回の取引で許容できる損失額を、資金の2%におさめる2%ルールを紹介しました。
それとは別で、一定の期間内に許容する損失の限度額も決めましょう。
たとえば「5,000円の損失を出したら、その週は取引をやめる」「5回連続で損失を出したら取引をやめ、相場分析を見直す」などです。

手順2:損切りラインを決める
許容できる損失額を決めたら、ロスカットされないよう損切りラインを設定しましょう。
損切りをすることで、相場が予想通りに動かなかったとき、不要に損失が膨らむのを避け、つぎの取引に備えられますよ。
損切りラインは、たとえば下の画像のように、過去の相場で何度も反発しているようなレジスタンスラインやサポートラインを抜けたポイントに設定します。
レジスタンスラインとサポートライン
- レジスタンスライン(上値支持線):上昇したチャートの上げ止まりをつないだライン
- サポートライン(下値支持線):下落したチャートが反転した場所をつないだライン
このとき、損切りのラインになったら、ためらわず損切りすることが大切です。
そのためには、エントリー時にOCO注文やIFD注文を入れておくのがおすすめですよ。
一時的に損失が出るのをおそれず、トータルで利益を出すことを目標に取引しましょう。
手順3:ポジションサイズを決める
ポジションサイズとは最適なポジションの大きさのことです。
「許容できる損失額」と「損切りライン」が決まればポジションサイズも決まりますよ。

たとえば、資金が10万円で1ドル100円のときにエントリーし、損切り幅を1円(100pips)に設定したとしましょう。
許容できる損失額は2%ルールを適応する場合、10万円 × 2%で2,000円です。
先ほどの式に当てはめると、ポジションサイズは次のようになります。
ポジションサイズの計算例
- 1ドルが90円のとき:2,000円 ÷ 1円(100pips)÷ 90円 = 約2,200通貨
- 1ドルが100円のとき:2,000円 ÷ 1円(100pips)÷ 100円 = 2,000通貨
- 1ドルが110円のとき:2,000円 ÷ 1円(100pips)÷ 110円 = 約1,800通貨
FXで資金管理しながら安定して利益を出すコツ4つ
FXの取引で、資金管理をしながら安定して利益を出すコツを4つ紹介しますね。
FXで資金管理しながら安定して利益を出すコツ
- 通貨ペアやポジション数を絞る
- 根拠の高い場面でのみエントリーする
- リスクリワードを明確にする
- 感情的になったときの対処法を決めておく
コツ1:通貨ペアやポジション数を絞る
保有するポジションが増えれば、各ポジションの取引量や含み損益など、資金管理は複雑になります。
たとえば、ポジションごとに違う利確や損切りラインを管理しきれず、利益を逃したり、無駄な損失を出すことになるかもしれません。
それを避けるためにも、資金管理やFXの取引に慣れるまでは、取引する通貨ペアやポジション数を絞るといいですよ。

コツ2:根拠の高い場面でのみエントリーする
いくら資金管理を完璧にできても、エントリーの根拠があいまいだと利益は出せません。
大切なのは、利益を出せると考える根拠が高い場面でのみエントリーすることです。
FXで安定して利益を出すには、資金管理の徹底と根拠の高いエントリーの2つがそろう必要があります。
エントリーポイントは、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析をして選びましょう。
コツ3:リスクリワードを明確にする
リスクリワードとは、1回の取引の損失と利益の割合を指します。
たとえば損失1,000円、利益1,000円を見越して取引するとき、リスクリワードは「1:1」です。
また、平均損失と平均利益の比率を表すリスクリワードレシオは「平均利益 ÷ 平均損失」の式で求められます。
下の表は、リスクリワードレシオと勝率からブレイクブーンポイント(損益分岐点)を求めたものです。
たとえば勝率が50%のときはリスクリワードが1より大きければ利益を出せます。
しかし、勝率が40%しかない場合は、リスクリワードレシオは1.5以上ないと利益が出せません。
FXの勝率について詳しくは、こちらの記事で解説していますよ。
コツ4:感情的になったときの対処法を決めておく
たとえ感情的にならないように意識していても、損失を出したり相場分析が外れると冷静さを失うことがあります。
せっかく資金管理のルールを決めても、取引中に感情的になってルールを守れなくなったら意味がありません。
もしも感情的になったときは、今よりも取引量を減らしたり、一定の期間取引をやめるようにしましょう。
また、連続して損失を出す場合は、相場の分析手法が現在の相場に合っていない可能性もあります。

FXで資金管理をしながら取引を習得するための3ステップ
資金管理をしながら取引できるようになるために、3ステップの手順を紹介しますね。
FXで資金管理をしながら取引を習得するための3ステップ
- デモトレードで資金を増やす練習をする
- 少額で取引をはじめる
- 取引結果を振り返る
ステップ1:デモトレードで資金を増やす練習をする
すぐに本取引をせずに、まずはデモトレードで資金管理や取引の練習をしましょう。
デモトレードなら、実際の資金を減らすことなく取引できるので、練習に最適です。
取引の経験を積みながら、自分なりの資金管理ルールや、取引ルールを探しましょう。
デモトレードができるFX会社は下の記事で紹介していますよ。
ステップ2:少額で取引をはじめる
デモトレードで資金管理や取引に慣れたら、実際に取引をしてみましょう。
実際の資金を使った取引は緊張感が違うので、まずはLot数を抑えて少額からはじめるのがポイントですよ。
取引の経験を積み、冷静に資金管理ができる自信がついたら、少しずつLot数を増やしていきましょう。
少額で取引できるおすすめのFX会社には、1通貨から取引できる SBI FXトレード や、自動売買の評判がいい 外為オンライン などがあります。
他にもおすすめのFX会社を下の記事で紹介しているので、自分にあうものを探してくださいね。
ステップ3:取引結果を振り返る
取引したら結果を振り返り、自分の決めた資金管理や取引のルールが守れているか検証することが大切です。
たとえば、1カ月の取引をトータルで見たときの勝率や損益、リスクリワードが安定して利益を出せる数値なのか確認しましょう。
なにか問題点があれば、資金管理や取引のルールを改善しましょう。

FXで資金管理に関するQ&A
FXの資金管理に関するよくある質問を2つ紹介します。
資金管理のルールを考えるときの参考にしてくださいね。
FXで資金管理に関するQ&A
- FX投資にどれくらいの資金を回せばいいの?
- ハイレバレッジをかけない方がいいの?
Q1:FX投資にどれくらいの資金を回せばいいの?
資産量や、個人のライフスタイルにもよりますが、総資産の30~40%を投資に回すのが一般的です。
しかし、必ず30~40%を投資する必要はありません。
まず大切なのは、なくなっても生活に支障のない余剰資金で投資することです。
あまり余剰資金がないなら、少額で取引できるFX会社を選びましょう。
Q2:ハイレバレッジをかけない方がいいの?
ハイレバレッジをかけない方がいいかどうかは、状況によって変わります。
たとえば短期売買(スキャルピング)で、エントリーから損切りまでの値幅が狭いとき、2%ルールを適応するとレバレッジは高いです。
ですがレバレッジの倍率が高くなっても、資金管理がしっかりできていれば、1回の取引で大損するようなリスクを避けられます。
ただし、レバレッジの倍率が低い方が、より低リスクなのは確かですよ。

FXで資金管理しやすいFX口座は「DMM FX」
FXで資金管理がしやすいFX会社は DMM FX です。
DMM FXのおすすめポイントを詳しく紹介しますね。
総合力の高い人気のFX会社で取引したいなら:DMM FX
DMM FXのおすすめポイント
- 国内80万口座超え(※)の業界大手
- 24時間対応のLINEサポート
- スプレッドが業界最狭水準
DMM FXは国内口座開設数が80万口座(※)を超え、初心者から上級者まで多くのトレーダーから支持されているので、人気のFX会社で取引したい人におすすめです。
また、スプレッドが業界最狭水準で設定されているので、コストを抑えて取引したい人にもおすすめですよ。
24時間のLINEサポートやAIチャットにも対応しているので、初心者でも安心してFX取引がはじめられます。
(※)2020年8月31日当社調べ。DMM FXと外為ジャパンFXを合算した数値
DMM FXには「取引通信簿」というツールがあります。
損益や売買の比率など、自分の取引内容をグラフ化して分析できるので、資金管理に最適ですよ。
FXでの資金管理 まとめ
この記事で重要な「FXで資金管理しながら安定して利益を出すコツ4つ」について再度確認しましょう。
FXで資金管理しながら安定して利益を出すコツ4つ
- 通貨ペアやポジション数を絞る
- 根拠の高い場面でのみエントリーする
- リスクリワードを明確にする
- 感情的になったときの対処法を決めておく
これらのコツを意識して、資金管理と取引のルールを守れば、FXで安定して利益を出せるようになりますよ。