この記事で解決できる悩み
- 積立FXってどんなサービスなの?
- 通常のFXや外貨預金とは何が違うの?
- 積立FXのメリットやデメリットを知りたい
この記事では、このような悩みや疑問について、解決するための解説をしています。
のちほど解説する「通常のFX取引と積立FXとの違い3つ」と「積立FXで投資するメリット4つ」を読めば、積立FXの特徴やメリットを理解できますよ。

積立FXとは?
積立FXとは、定期的に通貨を購入してポジションを積み立てるサービスです。

しくみがシンプルで、「FXは難しそう」という印象を持っている方でもはじめやすいですよ。
積立FXで決める項目
- 購入通貨:全9通貨
- 1ヵ月の購入額:1通貨から
- 購入頻度:毎日、毎週、毎月
- レバレッジ:1倍、2倍、3倍
スワップポイントを狙った長期運用が特徴
積立FXは、ドルコスト平均法を使い通貨を購入します。
ドルコスト平均法は、長期間かけて通貨を購入する手法なので、コツコツとスワップポイントで利益を積み上げることになります。

ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を、一定の期間ごとに同じ金額で買い足す投資方法です。
価格が低いときは購入量が多くなり、価格が高いときは購入量が少なくなるので、長期的にみると購入価格が平準化されます。
たとえば毎月1万円分の米ドルを購入する場合、下の画像のようになりますよ。
ドルコスト平均法は、投資タイミングを分散させることで、リスクを抑えることができます。
ただし、価格を平準化させるには長期的に購入を続ける必要があるので、短期売買には向いていません。
また、相場が下降し続けているときは平均購入価格が下がったとしても、通貨の価格自体も下がっているので、含み損が拡大しやすいです。
通常のFX取引と積立FXとの違い3つ
通常のFX取引と積立FXにはどんな違いがあるのでしょうか?
3つの違いをそれぞれ詳しく紹介しますね。
通常のFX取引と積立FXとの違い
- 取扱通貨は全9種類
- 購入タイミング
- 1回の取引あたりのレバレッジ倍率
違い1:取扱通貨は全9種類
積立FXの取り扱い通貨は全部で9種類です。
米ドルや英ポンドといったメジャーな通貨だけでなく、トルコリラや南アフリカランドなどの新興国通貨も取り扱っています。

ユーロを購入して、ポジションを長く保有するほど、スワップポイントによる損失が増えていきます。
また、積立FXでは日本円で外貨を購入するので、通常のFX取引に比べて、取り扱い通貨ペアが少ないです。
つまり、ユーロ/ドル(EUR/USD)のようなドルストレートの通貨ペアで取引はできません。
積立FXの取り扱い通貨
- 米ドル
- 英ポンド
- 豪ドル
- NZドル
- カナダドル
- 中国人民元
- 南アフリカランド
- トルコリラ
- 香港ドル
違い2:購入タイミング
積立FXと通常のFXでは、通貨を購入するタイミングが違います。
通常のFXは、トレーダーの好きなタイミングでいつでも売買できますが、積立FXは以下の3通りの中から選ぶため、購入タイミングが限定されています。
違い3:1回の取引あたりのレバレッジ倍率
積立FXと通常のFXは、1回の取引あたりのレバレッジ倍率も違います。
通常のFX取引だと、国内のFX会社ならレバレッジを最大で25倍までかけることが可能です。
一方で積立FXは、1倍と2倍と3倍(通貨によっては1倍と2倍)の中から選びます。
レバレッジの倍率 | 通貨 |
1倍、2倍、3倍 | 米ドル 英ポンド 豪ドル ニュージーランドドル カナダドル |
1倍、2倍 | 中国人民元 南アフリカランド トルコリラ 香港ドル |
積立FXは好条件で外貨預金の代わりになる
外貨預金では、一般的に円で外貨を購入したり、外貨を円に戻すときに手数料が必要です。
もちろん積立FXでも、実質的な手数料であるスプレッドがかかりますが、外貨預金と比べるとかなり安い金額ですみます。
さらに、積立FXは外貨預金と比べて金利が高く、付与されるタイミングも多いです。

積立FXをはじめるならSBI FXトレードがおすすめ
積立FXをはじめるなら、リスクを抑えた低レバレッジ運用でコツコツ外貨を積み立てるSBI FXトレードがおすすめです。
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おすすめポイント
- 1通貨単位の少額から取引できる
- コツコツとスワップポイントで利益を得られる
- 自動購入で感情的な取引を避けられる
積立FXはあらかじめ設定した購入額や購入頻度、レバレッジ倍率にしたがって、自動で外貨を購入していくサービスです。
一定の期間ごとに同じ金額で外貨を購入し続けるので、購入価格を平準化してリスクを抑えた投資ができます。
コツコツと外貨を積立て、スワップポイントによる利益を積み上げていきます。
レバレッジは最大3倍で、通貨の購入も自動でおこなわれるので、じっくり時間をかけて投資がしたいFX初心者におすすめの投資方法です。
また、金利や手数料の条件が外貨預金よりもいいので、外貨預金をしようと考えている人にもおすすめですよ。
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積立FXの設定4ステップ
上の画像は積立FXの購入申し込み画面です。
この画面で購入する外貨、1ヶ月の購入額、購入頻度、レバレッジの4つを設定し、申し込みをしましょう。
そうすれば積立FXの設定は完了なので、あとは自動で外貨を定期的に購入してくれますよ。
積立FXで投資するメリット4つ
積立FXで投資するメリットを4つ紹介しますね。
積立FXで投資するメリット
- 1通貨単位の少額から購入できる
- 好きなタイミングで決済できる
- バランスのよい投資運用ができる
- 感情的な取引を避けられる
メリット1:1通貨単位の少額から購入できる
先ほどおすすめしたSBI FXトレードの積立FXでは、外貨を1通貨単位から購入できます。
たとえば1ドルが100円なら、1通貨を購入するのに必要な証拠金は、レバレッジが3倍で約33円です。

また、初回の最低入金金額の制限もありませんよ。
メリット2:好きなタイミングで決済できる
外貨預金は、保有している外貨の金利を受け取れるタイミングが決まっています。
業者にもよりますが、週1回や月1回、長いものだと半年に1回まとめて付与する業者もありますよ。
しかも、金利の付与日より前に解約した場合は、付与日よりも利率が低くなることがあります。
一方、積立FXなら毎日金利を受けることができます。
なので好きなタイミングで決済して、為替差益による利益を狙うこともできるんです。
下の表は、2020年の1月から12月の1年間に1万通貨(南アランドは10万通貨)を保有し続けたとき、受け取れたスワップポイントの実績になります。
通貨 | 受取金額 |
米ドル | 6,740円 |
英ポンド | 3,800円 |
豪ドル | 2,180円 |
NZドル | 2,823円 |
カナダドル | 4,090円 |
人民元 | 2,042円 |
南アランド | 2,536円 |
トルコリラ | 7,429円 |
香港ドル | 1,384円 |
メリット3:バランスのよい投資運用ができる
積立FXではレバレッジをかけられますが、外貨預金にはレバレッジという制度自体がありません。
つまり、積立FXは外貨預金よりも資金効率のいい取引ができます。
しかも積立FXはレバレッジを最大3倍に制限しているので、通常のFXよりもリスクを抑えられるのです。
メリット4:感情的な取引を避けられる
積立FXは事前に設定した条件にしたがって、自動で通貨を購入してくれるので、感情に左右されない取引ができます。

たとえば、もし損失を出して感情的になったら、つぎの取引にも悪い影響が出て、さらに損失が膨らむといったケースもあります。
とくにFX初心者は感情的になりやすいので、自動で通貨を購入してくれる積立FXはおすすめですよ。
FX自動売買も人気
積立FXとは別で、FXの自動売買(システムトレード)も人気です。
自動売買は積立FXと同様に自動で売買してくれるので、感情的にならずに取引ができますよ。
積立FXがスワップポイントの利益を狙った長期運用なのに対し、FXの自動売買は為替差益を狙った短期的な取引スタイルも取れるのが特徴です。
自動売買について詳しくは以下の記事を参考にしてくださいね。
メリット5:再投資による複利運用でより多くの利益を得られる
積立FXでは、定期的な購入時の資金とは別に、得られたスワップポイントを外貨購入の原資にまわして運用することもできます。
この方法なら投資する額が増えるので、より効率的にスワップポイントを得ることができますよ。
SBI FXトレードのサイト内にあるグラフを例に解説しますね。
このグラフでは、毎月1万円の購入かつ年利2%で運用した場合、複利運用を10年続ければ得られるスワップポイントに約5倍の差ができます。
つまり複利運用をしたときとしていないときでは、得られる利益に大きな差ができるのです。
ただしこのグラフは、為替変動などの影響は加味していません。
相場の状況によって、実際に運用したときとの利益額が異なります。
積立FXで投資するデメリット4つ
積立FXはいい点ばかりではありません。
通常のFXや外貨預金と比較した、積立FXのデメリットを4つ解説しますね。
積立FXで投資するデメリット
- FXに比べて取引コストがかかる
- 売りエントリーができない
- 購入タイミングの変更ができない
- 銀行口座からの引き落としに対応していない
デメリット1:FXに比べて取引コストがかかる
積立FXは通常のFXと比べてスプレッドが広いので、取引コストがかかるという欠点があります。
とはいえ、外貨預金の手数料と比べるとはるかに低コストで取引できます。
SBI FXトレードの積立FXと通常のFXのスプレッド、そして外貨預金のなかでも比較的手数料が低い住信SBIネット銀行の手数料は、つぎのとおりです。
通貨ペア | 積立FX | 通常のFX取引 (1~1,000通貨) | 通常のFX取引 (1,001~1,000,000通貨) | 外貨預金 |
米ドル円 | 0.05銭 | 0.00~0.09銭 | 0.17~7.8銭 | 4銭 |
英ポンド円 | 0.3銭 | 0.69銭 | 0.79~18.80銭 | 28銭 |
豪ドル円 | 0.2銭 | 0.40銭 | 0.49~12.80銭 | 25銭 |
NZドル円 | 0.3銭 | 0.90銭 | 1.19~19.80銭 | 25銭 |
中国人民元円 | 0.1銭 | 0.90~1.40銭 | 0.90~4.80銭 | ー |
南アフリカランド円 | 0.05銭 | 0.80銭 | 0.99~5.80銭 | 14銭 |
トルコリラ円 | 0.4銭 | 1.4銭 | 1.48~8.80銭 | ー |
カナダドル円 | 0.3銭 | 1.4銭 | 1.69~18.80銭 | 25銭 |
香港ドル円 | 0.05銭 | 1.5銭 | 1.90~4.80銭 | 5銭 |
デメリット2:売りエントリーができない
通常のFXは買いだけでなく、売りからもエントリーできるので、外貨の価格が上昇と下降のどちらに変動しても、利益を出すチャンスがあります。
一方で積立FXは、外貨を購入して保有する買いエントリーしかできません。

スワップポイントによる利益は期待できますが、それ以上に為替差益による損失が出る可能性があることを知っておきましょう。
デメリット3:購入タイミングの変更ができない
通常のFXは好きなタイミングで外貨を購入できますし、外貨預金も購入する日付や曜日などをある程度自由に設定できます。
しかし積立FXの場合、外貨を購入する詳細な日時はあらかじめ決まっています。
つまり、購入する頻度しか選ぶことができないのです。
デメリット4:銀行口座からの引き落としに対応していない
積立FXは資金の振替機能がありません。

最初にまとまった金額を入金しておいたとしても、取引を続けるうちに、新たに購入するための資金は減っていきますよね。
資金が不足すると外貨の購入も停止してしまうので、そうならないように口座の資金状況を把握しておく必要があるんです。
【注意】口座の資金が足りないとき入金しないと強制決済される
積立FXでは、原則として取引が終了した時点で、口座に入金されている資金が必要証拠金より不足していないか判定されます。

もし、含み損を出している状態で強制決済されれば、為替差損が確定してしまいます。
そのうえ、不足分を入金する期限が、翌営業日の取引終了時間の30分前までと短い点にも注意が必要です。
積立FXで投資するときのコツ3つ
積立FXで投資する際に、利益を伸ばすために意識したいコツを3つ紹介します。
積立FXで投資するときのコツ
- 長期的な相場予測をしてから投資する
- 定期的に証拠金維持率をチェックする
- 資金と購入額のバランスをとること
コツ1:長期的な相場予測をしてから投資する
積立FXは長期運用に向いている投資方法なので、通貨を購入するときは長期的な相場を予測しましょう。


ただし、一方的に下落する相場だと為替差損が拡大する可能性が高いので、上昇が見込める通貨を購入するのがポイントです。
コツ2:定期的に証拠金維持率をチェックする
先ほど、口座に入金されている資金が証拠金より少ないとき、期限までに入金しないとポジションが強制決済されると説明しました。
そうならないように定期的に口座の証拠金維持率をチェックしましょう。
SBI FXトレードの積立FXの強制決済は、証拠金維持率が30%を下回ったときに実行されます。
また、証拠金維持が100%と35%を下回ったときにそれぞれアラーム通知がされます。
通知を受けたら状況に応じて、いったん保有しているポジションを決済したり、口座に資金を入金して強制決済を避けましょう。
コツ3:資金と購入額のバランスをとること
口座への資金追加を頻繁に求められないためにも、口座の資金には余裕を持たせたり、1回あたりの購入額を抑えましょう。

SBI FXトレードの画像を参考に、具体的な運用方針の例を紹介しますね。
円高傾向にあるときは、円安に比べて少額の日本円で外貨を購入できるので、外貨を購入する量を増やします。
その後、相場が円安傾向に反転したときは購入する量を減らし、最初に外貨の購入をはじめたときより円安になったときに保有している外貨を売却します。
こうすることでスワップポイントと為替差益の両方で利益を得ることができるんです。
ただし、円高が続くと為替差損につながるので、この方針が有効なのは相場が反転すると予測できているときに限られます。
積立FXに関するQ&A
積立FXについて、よくある質問にお答えしますね。
積立FXはどんな人におすすめなの?

積立FXはFXよりもコストがかかるので、すでに通常のFX取引の経験があり、利益を出している人にはおすすめできません。
一方で、積立FXは外貨預金よりも資金効率がいいので、外貨預金での投資を考えている人には積立FXの方が魅力的だと思いますよ。
積立FXのまとめ
この記事で重要な「積立FXで投資するメリット4つ」について再度確認しましょう。
積立FXで投資するメリット
- 1通貨単位の少額から購入できる
- 好きなタイミングで決済できる
- バランスのよい投資運用ができる
- 感情的な取引を避けられる
これらを理解すれば、積立FXで投資をするメリットを把握したうえではじめられますよ。
積立FXと通常のFXにはそれぞれメリットとデメリットがあるので、自分にあうのはどちらか考えて投資しましょう!
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