この記事で解決できる悩み
- FXのナンピン買いって何?
- FX初心者のナンピン買いがハイリスクな理由が知りたい!
- 安全にナンピン買いする方法を知りたい!
この記事では、このような悩みや疑問について、解決するための解説をしています。
のちほど解説する「FXでナンピンがハイリスクとされる理由4つ」を理解すれば、FX初心者が勝つために必要な知識がわかりますよ。

FXトレードのナンピン(難平)とは?
ナンピン買い(難平買い)とは、相場が予想と逆の方向に行った時に、ポジションをそのままにして再度エントリーして買い単価を下げることです。
例を挙げると、ドル円が100円の時に上がると予想してロングしたが、98円まで下がったので、そこで損切りせずに買い増します。そこからさらに95円まで下がったので、更に買い増します。
95円が底で、そこから100円を突破していった場合、98円や95円で買った分のポジションが利益になりますので、100円のポジションをそのまま放置していたよりも利益を上げることができます。

FXでナンピンがハイリスクとされる理由4つ
ナンピンは相場が好転したときにポジションの含み損を解消しやすいメリットがあります。
しかしFX初心者にとっては以下4つの理由から、無計画にナンピンするのは危険です!
FXでナンピンがハイリスクとされる理由4つ
- ポジションが増え大損リスクが高まる
- 資金管理が難しくなる
- マイナススワップによる支払い
- 感情に左右されやすい
理由1:ポジションが増え大損リスクが高まる
ナンピン後にレートが好転せず損失方向に動いた場合、より多くの含み損が出ます。
なぜなら、ナンピンすると塩漬けのポジションが増えるからです。
たとえば1米ドル円=100円の買いポジションを1万通貨保有しているときに、ナンピンせずに95円に下がると損失は5万円です。
しかし97円で1万通貨ナンピンしたあと95円に下がると、損失は97円から95円の下落分が上乗せされて7万円になります!
含み損の額が大きくなると、ますます損切りによる損失の確定に躊躇して、そのポジションは塩漬けとなります。
また、いつ戻るかも分からないポジションを持ち続けたことで、他の取引チャンスの場面で取引できません。
塩漬けについては次の見出しで確認しましょう。
塩漬けとは?
塩漬けとは、相場が予想に反した動きをした時に、損切りせずにポジションを持ったままにしておくことです。
ナンピンも塩漬けの一種と言えますが、含み損のポジションを買い増しや売り増しせずに持ったままでいることを主に塩漬けといいます。
塩漬けすることで、損失から利益に変わることもありますが、予想が外れた時点で損切りしなければならないでしょう。

理由2:資金管理が難しくなる
ナンピンでポジションが増えるほど、証拠金を維持するために必要な資金が増えます。
また異なるレートで複数のポジションを持つことになり、損益分岐点の把握やロット数の管理で混乱しやすくなります。
期待する方向とは逆の値動きが続いてナンピンを繰り返すほど、より多くの追加資金が必要になったり、塩漬け期間が長くなって、資金効率も悪いです。

理由3:マイナススワップによる支払い
マイナススワップのポジションをナンピンすると、決済するまでスワップポイントを払い続けなければなりません。
また、ナンピンするほどポジション増加でマイナススワップによる損失も大きくなるんです。
ポジション保有が長引くと、マイナススワップは有効証拠金の減少につながるので、証拠金維持率が低下してロスカットされやすくなりますよ!
理由4:感情に左右されやすい
ナンピンは感情に任せた取引につながりやすいので注意しましょう。
ナンピンするタイミングとロット数は、証拠金の範囲内でトレーダーの自由です。
そのため、取引計画やレートが好転する根拠もないまま、ついカッとなってナンピンするトレーダーもいます。
たとえそれでナンピンが成功したからといっても、偶然に過ぎません。

ですから、ポジションに含み損が出たとき、感情によって無計画にナンピンに走るのは危険ですよ!
ナンピン買いに向いている人の特徴2つ
上記4つの理由のように、ナンピンはハイリスクといえます。
感情に左右されず淡々と取引できるスキルと自信がある方だけにしましょう!
取引手段のひとつとしてナンピンをしてもいいのは、次のような人です。
ナンピン買いに向いている人の特徴2つ
- FXの経験値が高い人
- 計画的なルールを執行できる人
特徴1:FXの経験値が高い人
ナンピンは相場が好転するタイミングを読めるスキルを持った方に向いています。
FXの経験が浅いとナンピンすべき場面やタイミングをうまく判断できないからです。
経験に裏打ちされた取引をしなければ、含み損が膨らんだり、いつまでもレートが好転せずに長く塩漬けにするといったことが起きかねません。
未熟なトレーダーが漠然と含み損が出たからとナンピンをするだけでは、単にリスクを高めるだけですよ!
特徴2:計画的なルールを執行できる人
つぎの特徴は、ナンピンをするときは次の2点を守り、計画的に取引できるような人です。
2点の計画的なルール
- 損切りのタイミングをルール化することで、むやみに損失を広げない
- トレンドが転換してレートが回復する可能性が高いタイミングでナンピンする

FXのナンピン買いで絶対に外せないポイント2つ
ナンピン失敗による大損のリスクを抑えるには以下2つを意識しましょう!
FXのナンピン買いで絶対に外せないポイント2つ
- トレンド相場ではなくレンジ相場で行う
- ナンピンの回数や単位を決めておく
ポイント1:トレンド相場ではなくレンジ相場で行う
レンジ相場なら決まった値幅でレートが上下するので、ナンピンが効果的です。
また、レンジブレイクを損切りポイントにすれば、損切りの基準も明確になります。
ただし、レンジブレイクしたと見せかけてレンジに戻る「だまし」があるので、ブレイク後の押し目(戻り目)を確認してから損切りしましょう。
ちなみにトレンド相場でナンピンすると、損失が膨らみ続けたり、レートの回復までに時間がかかるおそれがあります。
たとえば、すぐ近くに上位足の強いサポレジラインがない場合は、早めに損切りして損失を抑えましょう。
ポイント2:ナンピンの回数やロット数を決めておく
ナンピンする回数やロット数をルール化して、根拠のないナンピンはやめましょう。
ルールを決めずにナンピンを繰り返すと、気づかないうちにポジション保有が増えて、レバレッジ倍率が高くなっていくんです。
そのまま含み損が拡大して証拠金維持率が耐えられなくなると、最悪の場合ロスカットされて大損します。
損失を帳消しにしたい気持ちは分かりますが、相場が好転しなかったケースを想定して、新規注文時にあらかじめプランを練っておくのが大切ですよ!
【ナンピン買いの失敗事例】聖杯相場がスイスショックで追証
スイスフランは2011年9月から2015年1月まで、ナンピン買いの聖杯相場と呼ばれていました。
というのも中央銀行が為替介入により、スイスフランが一定のレート以上になるよう買い支えを行っていて、たとえ下落しても何度も反発してレートが回復していたからです。
ところが2015年1月15日、為替介入を中止するという突然の報道により、長年絶対に反発すると思われていたサポートラインがついに割れたんです。
わずか数分の間に数十円規模の急激な暴落が起き、ロスカットが間に合わず大損して借金を負うトレーダーが続出しました。


ナンピン買いに絡んだFXトレード手法2つ
ナンピン買いにちなんだ手法が2つあります。
なお、マーチンゲール法はリスクが高いので、初心者はやらないほうが無難ですよ!
ナンピン買いに絡んだFXトレード手法2つ
- ナンピンに似て非なるドルコスト平均法
- ナンピン買いと併用されるマーチンゲール法
手法1:ナンピンに似て非なるドルコスト平均法
毎月同じ金額でドルを購入すれば、ドルが安いときにはたくさん買えて高いときには少ししか買えないため、平均単価が安くなります。こうした投資理論を『ドルコスト平均法』といいます。
ドルコスト平均法については、様々な書籍などでその優位性が紹介されています。
この理論は、相場が一定の範囲を上下動する状態では優位な手法ですが、下落トレンドの真っただ中ではその優位性が小さくなります。
ナンピン買いと同じ効果を持ちますから、ドルコスト平均法でトレードする際には注意が必要です。
ドルコスト平均法で米ドル/円を少しずつ買っていくとしましょう。
相場が上がっていけばそれなりに儲かるし、相場が下がっても平均買いコストを下げつつ買い増していくことで、相場が反転したら、そのとき儲かるだろうという話になります。

手法2:ナンピン買いと併用されるマーチンゲール法
マーチンゲール法は損失を出すたびに投資金を2倍にしていく手法です。
ナンピン買いと併用すると、たとえば5回連続ポジションを保有しても5回目で相場が好転すれば損失を帳消しにできます。
ただし倍々ゲームで投資金が増えるので、いっそうの資金とその管理が必要です。
またタイミングを誤ると大損につながるので、ロット数とタイミング、どこまでナンピンするのかを事前にシミュレーションしたうえで、使いどころを判断してください。

当サイト厳選!おすすめFX口座9選比較表
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(※2)ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)
ナンピン買いしやすいFX会社の特徴2つ
ナンピンするなら以下2つの特徴を持つFX会社を使ってリスクを抑えましょう。
ナンピン買いしやすいFX会社の特徴2つ
- 最低通貨単位が低い
- ロスカット率が低い
特徴1:最低通貨単位が低い
最低取引単位が低いFX会社には証拠金維持率を保ちやすくなるメリットがあります。
というのも取引量を細かく分割できるので、資金管理がしやすいからです。
たとえば、1万通貨単位のFX会社だと取引量が大きいので、最低通貨単位が1000通貨以下のこの4社を使いましょう!
最低通貨単位が低いFX会社
- SBI FXトレード:1通貨単位
- 外為オンライン:1,000通貨単位
- 外貨ex byGMO:1,000通貨単位
- みんなのFX:1,000通貨単位
特徴2:ロスカット率が低い
ロスカット率が低いFX会社ほどナンピンに向いています。
なぜならロスカットされるまでに許容できる為替変動幅が大きくなるからです。
ただしロスカット率が低いほど、ロスカットされたときの損失が大きくなるので注意してください。

証拠金維持率が低いFX会社
- SBIFXトレード:50%
- GMOクリック証券:50%
- 外貨ex byGMO:50%
- DMMFX:50%
ナンピン買いにおすすめのFX会社3選
上記2つの特徴を満たし、ナンピンしやすいFX会社を3社紹介します。
とくにSBI FXトレードは、FX業界で唯一1通貨単位の少額取引ができるFX会社なのでおすすめです!
1回の取引量を抑えて、ナンピン回数を増やすといった取引もしやすいですよ。
ナンピン買いにおすすめのFX会社3選
国内唯一の1通貨単位!超少額の5円から取引できる:SBI FXトレード
おすすめポイント
- 国内唯一の1通貨単位から取引できる
- 29種の豊富なテクニカル指標を利用できる
- 積立FXの自動購入でコツコツ資産を増やせる
SBI FXトレードは国内唯一の1通貨単位、約5円から取引をはじめられるので、超少額で取引をはじめたい人におすすめです。
取引ツールは見やすく初心者でも簡単に使えて、29種類の豊富なテクニカル指標など、機能も兼ね備えています。
ほかにはスプレッドが業界最狭水準なので、コストをおさえて取引ができるのも魅力です。
積立FXサービスを利用すれば、運用方針を決めるだけで自動購入によりコツコツ資産を増やせます。
また、自己資本規制比率は業界トップクラスなので、安心して利用できますよ。
自動売買をしてみたいなら:外為オンライン
おすすめポイント
- 初心者向きの自動売買がある
- 1,000通貨で約5,000円から取引ができる
- 無料セミナーが充実している
外為オンラインは少額で自動売買をしてみたい人におすすめなFX会社です。
外為オンラインのiサイクル2取引™は、簡単な設定をしておけば、24時間自動で相場の変動に追随して売買してくれるので、初心者にも使いやすいシステムになっています。
また、無料セミナーが充実しているので、レクチャーを受けながらFX取引をはじめたい人にもおすすめですよ。
スマホメインで取引するなら:外貨ex byGMO
おすすめポイント
- 高性能なスマホアプリを提供している
- 1,000通貨約4,000円から取引が可能
- 取引量に応じてPayPayか現金が付与される
スマホメインで少額取引をしたいなら外貨ex byGMOがおすすめです。
スマホアプリの「外貨ex」は、スピーディーにワンタップで注文できるワンタッチ注文をはじめ、高度なチャート分析機能や豊富なマーケット情報など使いやすさと性能が両立されています。
外出先や仕事の休憩中など、24時間どこでも取引できるのがスマホのメリットです。
また、取引量に応じてPayPay(PayPayボーナスライト)もしくは現金が付与される、お得なキャンペーンも実施されていますよ。
FX初心者にはナンピン買いはハイリスクまとめ
この記事で重要な「FXでナンピンがハイリスクとされる理由4つ」について再度確認しましょう。
FXでナンピンがハイリスクとされる理由4つ
- ポジションが増え大損リスクが高まる
- 資金管理が難しくなる
- マイナススワップによる支払い
- 感情に左右されやすい
ナンピン買いにおすすめのFX会社3選
ナンピン買いは状況によっては効果的な取引方法のひとつです。
ただし、FX初心者はポジションや資金管理が甘いため、含み損を抱えるナンピン買いには適していません。
身の丈に合った適切なトレードができるよう、まずはFX知識を上げましょう。