この記事で解決できる悩み
- FXっていくらからできるの?
- 投資額によって得られる利益は違うの?
- 自分に合った投資額を知りたい!
この記事では、このような悩みや疑問について、解決するための解説をしています。
のちほど解説する「FXはいくらから始められる?通貨単位によるパターン3つ」を理解すれば、自分に合った投資額が見つかりますよ。

【はじめに】FXは5円から始められる
じつは、1通貨から取引できるFX会社を利用すれば、FXは5円から取引できるんです。
FXで代表的な米ドル円の為替レートは、2021年3月12日時点で約109円です。
ですから、1回の取引を110円ほどでできることになります。
さらに、レバレッジのしくみを使えば、必要資金は最大1/25にできます。

ただしFX会社によっては1通貨単位で取引ができるのはごく一部です。
最低取引単位によって、1回の取引で必要な資金が異なるので注意してください。
FXの取引単位(ロット)について詳しく知るには以下の記事が参考になりますよ。
FXは通貨によって資金や利益額が異なる?通貨単位によるパターン3つ
FXでは通貨ペアやFX会社によって、最低限取引できる通貨の数量(最低取引単位)が決まっています。
そして最低取引単位が違うと、必要な資金や同じ為替変動幅に対して発生する損益が違うんですね。
FXの取引経験や取引スタイルに応じて、取引量を調整しないと思わぬ損失が出るおそれがあります。
そこでFXで代表的な3つの取引単位の必要証拠金をメリット・デメリットとともに解説します。
パターン1:1通貨単位
米ドル円を1通貨単位で取引する場合、1米ドル円=109円とするとレバレッジ1倍で109円、レバレッジ25倍で5円から取引できます。

1通貨単位から取引できるFX会社としては、たとえば、松井証券のMATSUI FXがあります。ほかのおすすめFX会社ものちほど紹介するのでFX会社選びの参考にしてください。
1通貨単位で取引するメリット・デメリット
1通貨単位のFX会社は、資金負担と大損のリスクを抑えて本番環境で取引経験を積めるのがメリットです。
一方、発生する損益があまりにも小さくて、利益に対するモチベーションが薄れ、損失を気にせず適当に取引しがちになります。
また2021年3月時点で1通貨単位の取引ができるのはMATSUI FXとSBI FXトレードのみです。
まだまだFX会社の選択肢が少ないのもデメリットです。
1通貨単位のメリット
- 実践的に練習ができる
- 超少額で取引ができる
1通貨単位のデメリット
- 利益がかなり少ない
- 損失を気にせずに取引しやすい
- 選べるFX会社の選択肢が少ない
1通貨単位で取引をした場合の具体例
条件
- 1米ドル:100円
- 資金:35円
- レバレッジ:3倍
- トレード回数:2日に1回(1ヶ月で10回)
- 勝率:50%
- 利益確定:+30pips
- 損切り:-10pips
上記の条件で1通貨単位で取引をした場合
- 利益:1米ドル×30pips×5勝=1.5円
- 損失:1米ドル×10pips×5敗=0.5円
- 純利益:1.5円-0.5円=1円
パターン2:1,000通貨単位
米ドルを1,000通貨で取引すると、1米ドル円=109円のときはレバレッジ1倍で109,000円、レバレッジ25倍で約5,000円から取引できます。

1,000通貨単位で取引できるFX会社として代表的なのは外為オンラインです。
外為オンラインは、勉強会や無料のセミナーなど、トレードスキルを上達させるためのサービスが豊富にあります。
ですから、とくにFX初心者におすすめですよ。
1,000通貨単位のメリット・デメリット
1,000通貨取引は1通貨取引の1,000倍の取引量です。
つまり、同じ為替変動幅に対して1通貨取引の1,000倍の利益が得られます。

一方で1通貨取引よりも取引量が多いことから、必要な資金と発生する損失が大きくなるのがデメリットです。
1,000通貨単位のメリット
- 1万通貨単位よりも必要な資金が少ない
- 1通貨単位よりも得られる利益が多い
1,000通貨単位のデメリット
- 1通貨単位よりも損失が多い
- 1通貨単位よりも資金が必要
1,000通貨単位で取引をした場合の具体例
条件
- 1米ドル:100円
- 資金:3万円
- レバレッジ:3倍
- トレード回数:2日に1回(1ヶ月で10回)
- 勝率:50%
- 利益確定:+30pips
- 損切り:-10pips
上記の条件で1,000通貨単位で取引をした場合
- 利益:1,000米ドル×30pips×5勝=1,500円
- 損失:1,000米ドル×10pips×5敗=500円
- 純利益:1,500円-500円=1,000円
パターン3:1万通貨単位
米ドルを1万通貨で取引すると、1米ドル円=109円のときはレバレッジ1倍で109万円、レバレッジ25倍で約5万円から取引できます。
1万通貨の取引は1通貨や1000通貨に比べ、取引量が多く大きな損失が出るリスクがあります。

1万通貨単位で代表的なのはDMM FXとGMOクリック証券です。
そのほかのおすすめFX会社もあとで紹介するので、どのFX会社を使うか参考にしてくださいね。
1万通貨単位のメリット・デメリット
1万通貨取引は1通貨や1,000通貨取引よりも大きな利益を狙えます。

一方で取引量が増える分、必要な資金も増えますし、為替レートが不利な方向に動いたときの損失も大きくなるのがデメリットです。
1万通貨単位のメリット
- 利益が大きい
- 好きなFX会社を選べる
1万通貨単位のデメリット
- 損失をした際の金額が多い
- 資金を多く用意しなければならない
1万通貨単位で取引をした場合の具体例
条件
- 1米ドル:100円
- 資金:30万円
- レバレッジ:3倍
- トレード回数:2日に1回(1ヶ月で10回)
- 勝率:50%
- 利益確定:+30pips
- 損切り:-10pips
上記の条件で1万通貨単位で取引をした場合
- 利益:1万米ドル×30pips×5勝=1万5000円
- 損失:1万米ドル×10pips×5勝=5,000円
- 純利益:1万5,000円-5,000円=1万円
FX初心者は1万円から始めよう!
最低取引単位ごとに最低限必要な証拠金をお伝えしました。
これからFXを始める方は余裕をもって1万円用意しましょう。

1万円あれば1通貨単位のFX会社でレバレッジをかけずに取引できますし、1,000通貨単位のFX会社でもレバレッジを約10倍に下げてロスカットのリスクを抑えられますよ。
FXを始めるには口座が必要!口座開設の手順6ステップ
FXをするにはFX会社に専用の口座を開く必要があります。
大まかな流れは以下のとおりですが、口座開設が完了するまでにかかる日数はFX会社によって異なり、即日~3営業日ほどです。
FXを始めるまでの6ステップ
- 本人確認書類を用意する
- 必要事項を記入する
- 本人確認書類を提出する
- 審査結果を待つ
- 書類が発送される
- 口座にログインする
なお口座開設の手順と審査に通るためのコツを詳しく知りたい方は、以下の関連記事もご覧ください。

【初心者向け】5,000円から取引ができるおすすめFX会社3選
1通貨単位(5円)あるいは1,000通貨単位(5,000円)の少額で取引できるFX会社は次の3社です。
各社のおすすめポイントを見ていきましょう!
【初心者向け】5,000円から取引ができるおすすめFX会社
- 少額からの取引と充実サポートで選ぶなら:松井証券 MATSUI FX
- 国内唯一の1通貨単位!超少額の5円から取引できる:SBI FXトレード
- 自動売買をしてみたいなら:外為オンライン
少額からの取引と充実サポートで選ぶなら:松井証券 MATSUI FX
おすすめポイント
- 1通貨100円からの少額取引が可能
- 業界最狭水準のスプレッド
- 初心者にも安心のリモートサポート対応
松井証券のMATSUI FXは、国内FX会社のなかで数少ない1通貨100円(レバレッジ1倍の場合)からの少額取引ができます。
業界最狭水準のスプレッド(米ドル/円0.2銭)で、取引コストを抑えられます。
また、自分の取引スタイルに合わせてレバレッジ倍率やロスカット率を選べます。
同一画面を見ながら操作方法などを説明してもらえる「松井証券リモートサポート」は、他のFX会社にはない充実したサポートが魅力です。
FX以外にも株式や投資信託、先物取引やNISAといった投資商品での取引もできます。
国内唯一の1通貨単位!超少額の5円から取引できる:SBI FXトレード
おすすめポイント
- 国内唯一の1通貨単位から取引できる
- 29種の豊富なテクニカル指標を利用できる
- 積立FXの自動購入でコツコツ資産を増やせる
SBI FXトレードは国内唯一の1通貨単位、約5円から取引をはじめられるので、超少額で取引をはじめたい人におすすめです。
取引ツールは見やすく初心者でも簡単に使えて、29種類の豊富なテクニカル指標など、機能も兼ね備えています。
ほかにはスプレッドが業界最狭水準なので、コストをおさえて取引ができるのも魅力です。
積立FXサービスを利用すれば、運用方針を決めるだけで自動購入によりコツコツ資産を増やせます。
また、自己資本規制比率は業界トップクラスなので、安心して利用できますよ。
自動売買をしてみたいなら:外為オンライン
おすすめポイント
- 初心者向きの自動売買がある
- 1,000通貨で約5,000円から取引ができる
- 無料セミナーが充実している
外為オンラインは少額で自動売買をしてみたい人におすすめなFX会社です。
外為オンラインのiサイクル2取引™は、簡単な設定をしておけば、24時間自動で相場の変動に追随して売買してくれるので、初心者にも使いやすいシステムになっています。
また、無料セミナーが充実しているので、レクチャーを受けながらFX取引をはじめたい人にもおすすめですよ。
【慣れた人向け】1万通貨のおすすめFX会社2選
中上級者が1万通貨の取引でより多くの利益を狙うには、次の2社がおすすめです。
様々な取引スタイルに対応|総合力が高い:GMOクリック証券
おすすめポイント
- FXの取引高8年連続国内第1位(※)
- 業界最強水準のスプレッド、かつ、高スワップ
- 取引ツールの操作性が抜群
GMOクリック証券は、FXの取引高8年連続国内第1位(※)で、トレーダーからの評価が高いFX会社です。
スプレッドは業界最強水準で、スワップポイントも高いので、さまざまな取引スタイルで好条件の取引ができます。
取引ツールの操作性が高く、Macやガラケーでの取引にも対応しています。
10,000通貨からの取引のため、ある程度の資金に余裕のある人におすすめです。
(※)ファイナンス・マグネイト社調べ2012年1月~2019年12月
総合力の高い人気のFX会社で取引したいなら:DMM FX
DMM FXのおすすめポイント
- 国内80万口座超え(※)の業界大手
- 24時間対応のLINEサポート
- スプレッドが業界最狭水準
DMM FXは国内口座開設数が80万口座(※)を超え、初心者から上級者まで多くのトレーダーから支持されているので、人気のFX会社で取引したい人におすすめです。
また、スプレッドが業界最狭水準で設定されているので、コストを抑えて取引したい人にもおすすめですよ。
24時間のLINEサポートやAIチャットにも対応しているので、初心者でも安心してFX取引がはじめられます。
(※)2020年8月31日当社調べ。DMM FXと外為ジャパンFXを合算した数値
FX初心者でも簡単にできる!資金を守るためのコツ3つ
FXの経験が浅いと感情に任せて取引して余計な損失を出しがちです。

そうならないよう大切な資金を守るために、次の3つのコツを実践しましょう!
資金を守るためのコツ
- FXの基礎を学ぼう
- 取引ルールを作ろう
- 含み損は早めに損切りしよう
コツ1:FXの基礎を学ぼう
FXは基礎知識を身につけてから取引するのが大切です。
なぜなら知識を持たずに勘で取引して、偶然利益を出せたとしても安定して利益を上げることはできないからです。
まずは、FXの基本的な用語の意味やチャートの見方は、取引を始める前に覚えておきましょう。
FXの基礎を確認するなら以下の記事が分かりやすくておすすめですよ!
コツ2:取引ルールを作ろう
取引する通貨ペアや取引量、エントリー・決済の根拠などをルール化して運用しましょう。

ルールを守って取引すれば無駄打ちがなくなるので、余計な損失を抑えてコツコツ利益を伸ばしやすくなります。
ルール化すべき項目やルールの作り方、ルールを守って運用するポイントは以下の記事をご覧ください。
コツ3:含み損は早めに損切りしよう
含み損を放置すると損失が膨らみ、最終的にロスカットされて資金の大半を失います。
それを避けるには早めに損切りして損失を抑えるのが大切です。
おすすめは「含み損が証拠金の2%に達したら損切りする」という2%ルールです。
つまり1万円の資金なら、含み損200円で損切りをします。

FXに関するよくある質問2つ
これからFXを始める方は、次の2点も知っておきましょう。
とくにFXの税金の確定申告と納税を期限内に行わないと、追加のペナルティを受けるケースがあるので注意してください。
FXに関するよくある質問
- いくらからFXの収入だけで生活ができる?
- FXでいくらから確定申告が必要になる?
質問1:いくらからFXの収入だけで生活ができる?
FXの収入だけで生活するには、レバレッジを25倍かけたとしても数百万~数千万といった資金が必要です。
たとえば、FXでもっともスワップポイントが高いトルコリラ/円で長期運用して毎日1万円、つまり毎月30万円の利益を得るための資金を以下で計算してみました。
トルコリラ/円で長期運用して毎月30万円の利益を得るための資金
- トルコリラ/円(TRY/JPY)のレート:14円
- 1日あたりのスワップポイント:40円(1万通貨)
- レバレッジ:25倍
- 30万円÷30日=1万円(1日に必要な利益)
- 1万円÷40円=250万通貨(必要な通貨保有量)
- 3,500万円÷レバレッジ25(倍)=140万円(必要最低限の資金)
※レートやスワップポイントは2021年3月時点
スワップポイントの仕組みやスワップ生活のコツやおすすめFX会社については以下の記事で詳しく確認してください!
質問2:FXでいくらから確定申告が必要になる?
給与所得者はFXで1年間に20万円を超える利益を出すと、確定申告が必要です。

ちなみにFXの利益は株式投資の特定口座や配当金と違い、源泉徴収されません。
そのため一定以上の利益が出ると、自分で確定申告と納税をする必要があるんです。
源泉徴収と確定申告の仕組みについて詳しく知るには以下の記事をご覧ください。
【FXはいくらからできる?】まとめ
この記事で重要な「FXはいくらから始められる?通貨単位によるパターン3つ」について再度確認しましょう。
通貨単位のパターン3つ
- 1通貨単位→5円から始められる。利益も損失も小さい
- 1,000通貨単位→5,000円から始められる。利益と損失のバランスが良い
- 1万通貨単位→5万円から始められる。利益も損失も大きい
これらの通貨単位の違いを理解すれば、自分に合った投資額が決められますよ。
【初心者向け】5,000円から取引ができるおすすめFX会社
- 少額からの取引と充実サポートで選ぶなら:松井証券 MATSUI FX
- 国内唯一の1通貨単位!超少額の5円から取引できる:SBI FXトレード
- 自動売買をしてみたいなら:外為オンライン