この記事で解決できる悩み
- FXのロスカットってどんな仕組み?
- ロスカットになると大損するの?
- 大損を防ぐ方法が知りたい!
この記事では、このような悩みや疑問を解決するための解説をしています。
のちほど解説する「ロスカットによる大損を回避するための対策7つ」を理解して実践すれば、FXでの大損を防げますよ。

ロスカットはシステムが強制的に決済すること
ロスカットは、トレーダーのポジションをFX会社が強制的に決済するシステムです。

FX会社によって証拠金維持率のロスカットラインが異なるので、FX会社を選ぶ際には必ず確認しておきましょう。
なお、ロスカットと強制決済は同じ扱いをされやすいですが、決済の内容が異なります。
ロスカットではすべての保有ポジションが決済されるのに対して、強制決済は足りない分だけを決済されます。
ロスカットはトレーダーを守るためのしくみ
さきほどの紹介だけでは、ロスカットはトレーダーにとって利点のないシステムだと思われるでしょう。
ですがロスカットは、トレーダーが資金を超えた損失を負わないための最終手段です。
仮にロスカットの仕組みがないと、取引画面を見ていない間に相場が大きく変動して、いくら含み損が膨らんでも決済してくれません。

これらの事態を防ぐシステムが、ロスカットです。
証拠金維持率の計算式
- 1ドル100円のときに、資金4,000円にレバレッジを25倍かけて1,000米ドル購入します。
- この場合、レートが97.96より下がると証拠金維持率が50%を下回り、ロスカットされます。
- 約定評価損益(下落幅 x 通貨数 x Lot数)- 2,040円
- 純資産額(元資金 - 約定評価損益) 1,960円
- ポジション必要証拠金(現在レート × Lot数 × 10,000 ÷ 25 )3,918円
- 証拠金維持率 50%
大損しないためにロスカットを発動させないことが大切
ロスカットは、あくまでも借金を背負わないための最終手段です。
ロスカットが実行されると、借金を背負う可能性は低くなりますが、持っているポジションは全決済されます。
借金は負わないにしても、大きな損失になります。
ですから、ロスカットが発動される状況に追い込まれないよう、普段のトレードから気をつけましょう。
なお、大損を避ける方法については、あとで詳しく解説します。
ロスカットで大損している人の特徴4つ
ロスカットで大損する人には、以下4つの特徴が多いです。
ロスカットで大損する人の特徴
- 常にハイレバレッジで取引する
- 資金管理ができていない
- 損切り注文を入れていない
- 相場が荒れているときにエントリーしている
自分の取引が大損する人の特徴に当てはまっていないか振り返りましょう。
特徴1:常にハイレバレッジで取引する
常にハイレバレッジで取引している人は、ロスカットになりやすいです。
国内FX会社では、最大25倍までレバレッジをかけられます。


相場状況や損切りポイントまでの値幅に関係なく、常にレバレッジを高くして取引している人は、FXをギャンブルのように取引しがちです。
根拠のない取引は、あっという間に大損しますよ。
特徴2:資金管理ができていない
資金管理をせずに取引する人は、大損しやすいです。
一回の取引でいくらまでの損失を出して良いのかを把握していないと、含み損がいつのまにか膨らんでいる、といったことになりかねません。
ロスカットを頼りにするのではなく、自分でも資金管理をできるようにしましょう。
一度の取引で使う金額や損失の許容範囲を決めておくだけでも、大損を避けられますよ。
特徴3:損切り注文を入れていない
新規注文時に、損切りの注文を入れてますか?
たとえ、取引前に損切りラインを決めていたとしても、取引画面を見ていない間にラインを越している場合があります。
また、相場が急変したときに手動で注文を入れても、注文が間に合わずロスカットされる事態も多いです。
他にも「もう少し待てば相場が戻るだろう」と心理的な要因が発生して、損切りラインをズラしてしまうことがあります。
特徴4:相場が荒れているときにエントリーしている
世界から注目度の高い経済指標の発表時や要人発言のタイミングは、相場が荒れやすいです。

相場の急変や乱高下する値動きについていけずに、ロスカットになるケースが多いです。
また、経済指標の発表時以外にも、災害やテロといった国に大きな影響が出る場合も相場が荒れやすくなります。
ロスカットによる大損を回避するための対策7つ
ここでは、ロスカットにならないための対策を7つ紹介します。

ロスカットによる大損を回避するための対策
- レバレッジ倍率を抑える
- 少額取引ができるFX会社を選ぶ
- 短期売買で小さな利幅を狙う
- 必ず損切り注文を入れる
- 損切りルールを決めておく
- 利用するFX会社の証拠金維持を把握しておく
- デモトレードでロスカットを体験しておく
対策1:レバレッジ倍率を抑える
取引量を少なくして、1回の取引におけるレバレッジ倍率を抑えましょう。
たしかに、レバレッジが高いと利益は多くなりますが、損失を出したときの損失額も大きくなります。
レバレッジ倍率が低くすることで、たとえ大きな値動きがあっても、ロスカットラインを越しにくくなります。
FXに慣れていない初心者は、レバレッジの倍率を3倍までに抑えて取引しましょう。
レバレッジ | 1倍 | 3倍 | 25倍 |
保有するポジション数 | 1,000米ドル | 3,000米ドル | 25,000米ドル |
1米ドル99円時の損失額 | 1,000円 | 3,000円 | 25,000円 |
※1ドル100円時にレバレッジをかけて購入した際の金額
対策2:少額取引ができるFX会社を選ぶ
資金が多く用意できない場合は、1回あたりの取引が少額でできるFX会社を選ぶと良いです。
用意できる資金が少ないと、どうしても高いレバレッジで取引しなければなりません。
なので、最低通貨単位が1通貨か1,000通貨の少額取引できるFXを選びましょう。
SBI FXトレード と MATSUI FX は1通貨から、外為オンライン と みんなのFX は1,000通貨から取引ができます。
対策3:短期売買で小さな利幅を狙う
スキャルピングやデイトレードなどの短期売買は、ロスカットされにくいのでおすすめですよ。

なお、スキャルピングの超短期売買が認められているFX会社は、かなり限定的されています。
たとえば、FXプライムbyGMOは、国内でも珍しいスキャルピングOKを公言するFX会社のひとつです。
対策4:必ず損切り注文を入れる
新規注文をしてポジションを持つときは、必ず損切り注文を入れましょう。
なぜならレバレッジを抑えたり、ポジションの保有期間を短くしても、相場の急変が起きて大損するかもしれないからです。
また、あらかじめ損切り注文を入れておけば、機械的に損切りできるメリットもあります。
損切り注文には、OCO注文とIFO注文を使いましょう。
【注意点】損切り注文が間に合わないことがある
たとえ、ロスカットによる大損を回避するために、損切り注文を入れていても、注文が間に合わない場合があります。
なぜなら相場の急変で注文が殺到して、FX会社の決済処理が間に合わず、決済注文が通らないことがあるからです。
そうなると、ロスカットが間に合わず、追加の証拠金(追証)を求めらたり、借金を負うかもしれません。

対策5:損切りルールを決めておく
損切り注文を入れるためにも、損切りルールは決めておきましょう。
それは、損切りの基準が定まっていないと、1回の取引で許容する損失もバラバラになるからです。
新規注文時に損切りラインを定めたら、それに合わせて取引量を変えて、損失額をコントロールしましょう。
1回の取引でとるリスクの目安として、資金の2%以下までに抑えると良いですよ。
また、自分の過去の取引を検証したうえで、損切りルールも含めて、取引ルールは定期的に見直しましょう。
対策6:利用するFX会社の証拠金維持を把握しておく
利用しているFX会社のロスカット条件は、必ず把握しておくべきです。
理由はFX会社によって、ロスカットラインである証拠金維持率が異なるからです。
たとえばDMM FXでは、証拠金維持率が50%を下回るとロスカットされます。
一方でLINE FXでは、証拠金維持率が100%を下回るとロスカットされる、といった違いがありますよ。
そのため、利用するFX会社のロスカット条件とロスカットラインは確認しておきましょう。
FX会社 | ロスカットライン | アラートライン |
![]() 公式サイトへ | 50% | 70% |
![]() 公式サイトへ | 50% | 100% |
![]() 公式サイトへ | L25R・L25miniコース:100% L25・L25コース:20% | 口座状況の実効レバレッジが20倍以上 |
![]() 公式サイトへ | 100% | 120% |
![]() 公式サイトへ | 50% | 100% |
![]() 公式サイトへ | 80% | 120% |
![]() 公式サイトへ | ブロード1コース:1% ブロード20(ブロード20ライト)コース:8% ブロード25(ブロード25ライト)コース:20% ブロード25MC(ブロード25ライトMC)コース:20% ブロード25S(ブロード25ライトS)コース:100% | 口座状況の実効レバレッジが20倍以上 |
![]() 公式サイトへ | 50% | 100% 60% |
![]() 公式サイトへ | 100% | 140% 120% |
![]() 公式サイトへ | 50%、60%、70%、80%、90%の中から選択 | 120% 100% |
※調査日 2021年4月9日
対策7:デモトレードでロスカットを体験しておく
デモトレードを使って、仮想の資金でロスカットを体験しておくと良いですよ。
デモトレードなら、実際の資金を使わずに、取引量や相場の変動量から損失金額を把握できます。

なので、本番取引で用意する資金額を想定しながら、デモトレードをしましょう。
FXのロスカットで大損した人の体験談
ロスカットにより大損した人の体験談を2つ紹介します。
他人事だとは思わず、「明日は我が身」だと思って読んでくださいね。
FXのロスカットで大損した人の体験談
- 相場の急変動でロスカット
- 損切り注文を入れずロスカット
体験談1:相場の急変動でロスカット
外国為替証拠金取引(FX取引)に関する追証発生の相談です。
相場の急変動により一時取引が停止し、ロスカットが大幅に遅れたことで証拠金がマイナスになってしまいました。
以下の場合、債務の取り消しまたは免除を求めることはできますか?発生日:1/15
通貨ペア : ユーロ/スイスフラン
損金額:300万円程度
レート変動:1.18⇒1.04(5分間のレート配信停止)引用元:弁護士ドットコム
体験談2:損切り注文を入れずロスカット
俺もワクチンニュースで強制ロスカットで大損したぞ
sl入れてない自分が悪いが
50万近く吹き飛んでワロタ引用元:2ちゃんねる
ロスカットで大損しないためのおすすめFX会社2つ
ロスカットラインが高く、少額取引ができる初心者向けのFX会社は以下の2社です。

高金利通貨のスワップポイントが高い:みんなのFX
おすすめポイント
- 高金利通貨のスワップポイントが高い
- 約定率99.9%で低スプレッド
- 1,000通貨からの少額取引できる
- 自動売買やバイナリーオプションの取引も可
みんなのFXは、トルコリラ/円やメキシコ/円、南アフリカランド/円といった高金利通貨ペアを取り扱っていて、どれもスワップポイントの水準が高いです。
これらのスワップポイントが他社より1円でも高いと差額をキャッシュバックするキャンペーンを行っています。(2021年9月1日~2021年10月29日)
また、主要通貨ペアのスプレッドは業界最狭水準でありながら約定率99.9%と高いので、チャンスを逃さずコストを抑えて取引できますよ。
1,000通貨から取引できるので、まず少額ではじめたい人や初心者にもおすすめですよ。
自動売買「みんなのシストレ」やバイナリーオプション「みんなのオプション」といったサービスが利用できるのも魅力です。
スマホひとつで手軽にFXをはじめるなら:LINE FX
おすすめポイント
- スマホひとつで手軽にトレード
- 1,000通貨からの少額取引可
- 重要なお知らせをLINE受信で逃さずキャッチ
LINE FXは、使い勝手のいいトレードアプリを提供しています。
LINEで培ったアプリの使いやすさを最大限に活用しているので、FX初心者であっても簡単に操作ができて、直感的な分析・取引が可能です。
また、「経済指標発表」や「相場の急変」といった重要なお知らせをLINE通知で受け取れるので、チャンスを逃さず取引できます。
1,000通貨からの少額で取引できるので、はじめて投資をする方にも安心ですよ!
ロスカットによる大損を防ぐための対策 まとめ
最後に、この記事で大切な『ロスカットによる大損を回避するための対策7つ』について振り返りましょう。
ロスカットによる大損を回避するための対策7つ
- レバレッジ倍率を抑える
- 少額取引ができるFX会社を選ぶ
- 短期売買で小さな利幅を狙う
- 必ず損切り注文を入れる
- 損切りルールを決めておく
- 利用するFX会社の証拠金維持を把握しておく
- デモトレードでロスカットを体験しておく
これらの対策を理解し実践すれば、ロスカットで大損するリスクを抑えて取引できますよ。