この記事で解決できる悩み
- 豪ドルはどんな取引がおすすめ?
- FX初心者が豪ドルで知っておきたい特徴とは?
- 2021年の豪ドルFXの見通しとは?
この記事では、このような悩みや疑問について、解決するための解説をしています。
のちほど解説する「FX初心者が豪ドルで取引する際に知っておきたい特徴4つ」を理解して実践すれば、はじめて豪ドルでFX取引をする初心者でも分析することができますよ。

豪ドルの基礎知識。FX初心者でも大丈夫?
豪ドルはオーストラリアの通貨で、取引量が世界第5位を誇るメジャー通貨です。
オセアニア市場のメインとなる通貨ですが、日本国内のトレーダーにも人気があります。
国内FXの通貨ペアランキングで豪ドルを含む通貨ペアの取引高をみると、豪ドル/円が3位、豪ドル/米ドルが7位、英ポンド/豪ドルが8位、ユーロ/豪ドルが10位となっています。
豪ドルの基本情報 | |
取引量 | 5位 |
使用国 | オーストラリア |
通貨記号 | A$ |
供給量 | 2兆4,123億豪ドル ※2020年10月 |
政策金利 | 3.60%※2023年3月 |
10年国債金利 | 1.047% ※2021年1月28日 |
中央銀行 | RBA(Reserve Bank of Australia) |
中央銀行総裁 | フィリップ・ロウ |
雇用統計 | 毎月中ごろに発表 |
国内FX通貨ペア取引高TOP3
1位:米ドル/円 (60.59%)
2位:英ポンド/円 (12.46%)
3位:豪ドル/円 (7.82%)
豪ドル初心者はスイングトレードがおすすめ
豪ドルの取引経験が少ない方は、1回の取引を数日~数週間スパンで行うスイングトレードがおすすめです。
なぜなら短期取引で稼ごうとすると、相場の変動に振り回されて損失を出しやすいからです。

豪ドルは米ドルより為替変動が大きく、南アフリカランドなどの新興国通貨よりも安定しているので、為替差益狙いで運用しましょう。
豪ドルについて詳しく知るために、豪ドルの特徴と今後の見通しを紹介しますね!
オーストラリアと日本の経済指標カレンダー
FX初心者が豪ドルで取引する際に知っておきたい特徴4つ
まずは基軸通貨(米ドル、ユーロ、日本円)と豪ドルとの違いからです。
以下4つの観点から解説します。
豪ドルで取引する際に知っておきたい特徴4つ
- 資源国通貨
- 中国の影響を受ける
- 日本より早朝のシドニー市場
- 基軸通貨の米ドルとの関係
特徴1:資源国通貨
豪ドルは輸出のうち5割以上を鉱物資源が占める資源国通貨です。
鉱物資源の輸出額は世界第1位で、とくに鉄鉱石やボーキサイト、金の生産量が高くなっています。
つまり輸出する鉱物資源の需要が高まれば、鉱物の価格が上昇してオーストラリアの貿易収支が良くなるので、豪ドルも上昇するんですね。
ですから、日ごろから鉱物資源を取り巻く情報収集に努めましょう。
特徴2:中国の影響を受ける
豪ドル相場は中国の動向に影響を受けて動くケースが多いです。
これは、中国がオーストラリアの輸出先第1位で経済的な結びつきが強い国だからです。
中国の景気が良くなればオーストラリアの輸出も増え、オーストラリア経済が良くなるとの期待から豪ドルが上昇しやすくなります。

特徴3:日本より早朝のシドニー市場

オセアニア市場はウェリントン市場が日本時間午前4時、シドニー市場が日本時間午前6時にオープンします。
日本時間午前9時にオープンする東京市場よりも早くて、市場参加者が少ないため値動きは小幅です。
ただし、週明けの月曜日は相場が大きく動くケースがあるので注意してください。
特徴4:基軸通貨の米ドルとの関係
豪ドル相場を読むには、基軸通貨である米ドルの値動きも把握しておく必要があります。
なぜなら豪ドルも含めどの通貨も基軸通貨である米ドルの影響を大きく受けるからです。
ですから、たとえ豪ドル円(AUD/JPY)を取引するときであっても豪ドル米ドル(AUD/USD)の値動きを分析することで、豪ドル円の相場分析や取引判断の精度を上げられますよ。
豪ドル/円のリアルチャート
3つのファンダメンタルズ分析から豪ドルを推移する
豪ドル相場をより高い精度で分析するには、テクニカル分析だけでは不十分です。
そこで、3つのファンダメンタルから豪ドル相場を分析してみましょう!
3つのファンダメンタルズ分析から豪ドルを推移
- 中国の影響が大きい豪ドルの値動き
- 下がり続ける政策金利と国債利回り
- 28年連続プラス成長
分析1:中国の影響が大きい豪ドルの値動き
2008年のリーマンショック後に、中国の経済政策により豪ドル相場は上昇しました。
その後アベノミクスの金融緩和により、2015年まで円安トレンドが継続。
直近では2020年3月に中国で新型コロナウイルスの感染拡大がはじまったことから、ほかの通貨よりも豪ドルは大きく下落しました。
世界中でコロナが広まる中、2020年夏ごろにはオーストラリアでコロナ抑制に成功したことで、豪ドル相場は上昇を続けています。

分析2:下がり続ける政策金利と国債利回り
政策金利とスワップポイントは大きな相関関係があります。
政策金利が高い通貨ほどより高いスワップ利益が狙えるんです。

最近では自国の経済を発展させるために金利を下げ、さらに2020年にはコロナの影響でさらに金利が下げられました。
現在は0.1%という低さゆえ、それまで豪ドルでスワップを狙っていたトレーダーは、新興国通貨を取引するようになっています。
分析3:28年連続プラス成長
オーストラリアはリーマンショックが起きてもプラス成長を維持。
しかしさすがにコロナの影響で、2020年の経済成長率はマイナスに転落しました。

2021年豪ドルFXの見通しポイント4つ
これまでの内容を踏まえて、2021年の豪ドル相場に関する見通しを解説しますね。
注目すべきは以下4つのポイントです!
2021年豪ドルFXの見通しポイント4つ
- 中国との関係
- アメリカの新政権
- コロナからの脱却
- 中短期取引でリスク軽減
ポイント1:中国との関係
先ほど解説したように、豪ドルは中国の影響を大きく受けます。
近年、中国はオーストラリアに輸入規制をかけたので、関係が悪化すれば豪ドル安になるおそれがあります。
ただし、中国は建設ラッシュで鉄鉱石の需要が高いので、コロナが収まって豪中関係が改善すれば豪ドル高が期待できます!
ですから、豪ドル絡みの通貨ペアで取引する場合は、中国の動向をチェックしておきましょう!
ポイント2:アメリカの新政権
2021年からトランプ政権に続くバイデン新政権が本格始動するので、新政権の動きによっては豪ドル相場が反応して、大きく動く可能性があります。
トランプ政権時代のアメリカ至上主義からの脱却と、金融緩和が行われれば米ドル安(豪ドル高)になるでしょう。
また、コロナの封じ込めに成功すれば、米ドル高(豪ドル安)に転ぶ可能性もありますよ。
ポイント3:コロナからの脱却
オーストラリアは他国よりもコロナの初期対応に成功したものの、南半球が冬を迎えたときに第二波が到来するおそれがあります。

ポイント4:中短期取引でリスク軽減
豪ドルを取引するなら、中短期のスイングトレードで為替変動リスクを軽減しましょう。
ここまで紹介した各見通しのポイントを踏まえると、不確定要素が多いからです。
また、豪ドル円は米ドル円よりボラティリティが大きいので、取引量を減らしてレバレッジを抑えつつ、損切りを設定するのがポイントですよ!
スイングトレードのコツ
- レバレッジは10倍程度に抑える
- 損切りの設定をする
- 時間足を使い分ける
リスクを避けて少額取引ができるおすすめのFX会社2選
米ドル円に比べて豪ドルは値動き(ボラティリティ)が大きいので、損失のリスクが高いといえます。
ですので、取引経験を積むまでの間、リスクを抑えて少額取引ができる以下の2社がおすすめです!
リスクを避けて少額取引ができるおすすめのFX会社2選
国内唯一の1通貨単位!超少額の5円から取引できる:SBI FXトレード
おすすめポイント
- 国内唯一の1通貨単位から取引できる
- 29種の豊富なテクニカル指標を利用できる
- 積立FXの自動購入でコツコツ資産を増やせる
SBI FXトレードは国内唯一の1通貨単位、約5円から取引をはじめられるので、超少額で取引をはじめたい人におすすめです。
取引ツールは見やすく初心者でも簡単に使えて、29種類の豊富なテクニカル指標など、機能も兼ね備えています。
ほかにはスプレッドが業界最狭水準なので、コストをおさえて取引ができるのも魅力です。
積立FXサービスを利用すれば、運用方針を決めるだけで自動購入によりコツコツ資産を増やせます。
また、自己資本規制比率は業界トップクラスなので、安心して利用できますよ。
自動売買をしてみたいなら:外為オンライン
おすすめポイント
- 初心者向きの自動売買がある
- 1,000通貨で約5,000円から取引ができる
- 無料セミナーが充実している
外為オンラインは少額で自動売買をしてみたい人におすすめなFX会社です。
外為オンラインのiサイクル2取引™は、簡単な設定をしておけば、24時間自動で相場の変動に追随して売買してくれるので、初心者にも使いやすいシステムになっています。
また、無料セミナーが充実しているので、レクチャーを受けながらFX取引をはじめたい人にもおすすめですよ。
スイングトレードにおすすめのFX会社2選
豪ドルのスイングトレードをする場合、スプレッドが狭くスワップポイントが高いFX会社が有利です。
なお、RBAの利下げの影響で2021年2月時点では、豪ドルに絡む通貨ペアのスワップポイントは少なくなっています。
とはいえ、取引コストを抑えつつ少しでも多くのスワップ利益を狙うなら、以下2社をおすすめします!
様々な取引スタイルに対応|総合力が高い:GMOクリック証券
おすすめポイント
- FXの取引高8年連続国内第1位(※)
- 業界最強水準のスプレッド、かつ、高スワップ
- 取引ツールの操作性が抜群
GMOクリック証券は、FXの取引高8年連続国内第1位(※)で、トレーダーからの評価が高いFX会社です。
スプレッドは業界最強水準で、スワップポイントも高いので、さまざまな取引スタイルで好条件の取引ができます。
取引ツールの操作性が高く、Macやガラケーでの取引にも対応しています。
10,000通貨からの取引のため、ある程度の資金に余裕のある人におすすめです。
(※)ファイナンス・マグネイト社調べ2012年1月~2019年12月
高金利通貨のスワップポイントが高い:みんなのFX
おすすめポイント
- 高金利通貨のスワップポイントが高い
- 約定率99.9%で低スプレッド
- 1,000通貨からの少額取引できる
- 自動売買やバイナリーオプションの取引も可
みんなのFXは、トルコリラ/円やメキシコ/円、南アフリカランド/円といった高金利通貨ペアを取り扱っていて、どれもスワップポイントの水準が高いです。
これらのスワップポイントが他社より1円でも高いと差額をキャッシュバックするキャンペーンを行っています。(2021年9月1日~2021年10月29日)
また、主要通貨ペアのスプレッドは業界最狭水準でありながら約定率99.9%と高いので、チャンスを逃さずコストを抑えて取引できますよ。
1,000通貨から取引できるので、まず少額ではじめたい人や初心者にもおすすめですよ。
自動売買「みんなのシストレ」やバイナリーオプション「みんなのオプション」といったサービスが利用できるのも魅力です。
FX初心者が知っておきたい豪ドルに特徴まとめ
この記事で重要な「FX初心者が豪ドルで取引する際に知っておきたい特徴4つ」について再度確認しましょう。
FX初心者が豪ドルで取引する際に知っておきたい特徴4つ
- 資源国通貨
- 中国の影響を受ける
- 日本より早朝のシドニー市場
- 基軸通貨の米ドルとの関係
リスクを避けて少額取引ができるおすすめのFX会社2選
これらの豪ドルの特徴を理解して実践すれば、リスクを減らしFX取引ができますよ。