この記事で解決できる悩み
- FX自動売買を使って大損することはあるの?
- 大損を回避するには、どうすればいいの?
- おすすめのFX自動売買を教えてほしい!
この記事では、このような悩みや疑問について、解決するための解説をしています。
のちほど解説する「FX自動売買で大損を回避する対策5つ」を理解して実践すれば、リスクを抑えながらFX自動売買をはじめられますよ。

【はじめに】FX自動売買でも大損することはある
FX自動売買とは事前に設定した条件に従い、トレーダーの代わりにシステムが自動的にエントリーと決済を繰り返してくれるサービスです。
自動売買を使えばFXの知識のない人や忙しくてチャートを分析する時間がない人でも運用できるので人気があります。
ただし、必ずしも利益を保証するものではないので注意しましょう。
システムによって取引条件が違うので、取引されるタイミングも異なります。
場合によっては大損するケースもあるので、過信しないようにしましょう!
FX自動売買で大損する原因6つ
FX自動売買で取引して大損する原因は以下6つです。
FX自動売買で大損する原因6つ
- システムを信頼し過ぎる
- 相場にあわないシステムで取引する
- 資金管理ができていない
- 損切りせずに高勝率を求める
- 詐欺により実績のないシステムを使っている
- 相場の急変に振り回される
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
大損する原因1:システムを信頼し過ぎる
FX自動売買は過去の相場の動きをもとに優位性の高い相場や条件がそろったときに取引する仕組みなので、将来の相場で100%稼げるわけではありません。
統計学の専門家や、大金を稼いでいるプロトレーダーが作った自動売買でも同じです。
ですのでシステムを過信して放置すると、久しぶりに取引結果を見たときに大損している可能性があります。
大損する原因2:相場にあわないシステムで取引する
FX自動売買には相場の適性があるので、相場にあわない設定やストラテジー(プログラム)を使うと損失が出ます。
自動売買は基本的にエントリーと同時に損切り注文を出すので、1回あたりの損失は小さいです。
それでも、相場の状況にあっていないと小さな損失が積み重なり、トータルで大きな損失になることがあります。
自動売買には大きく分けてトレンド相場が得意なものとレンジ相場が得意なものがあるので、トレンド相場でレンジ系を使ったり、レンジ相場でトレンド系の自動売買を使うと損失が出やすくなります。
大損する原因3:資金管理ができていない
次に、資金管理ができていないと資金に対する1回の取引量の設定を誤り、大損するケースです。
どんなに収益率が高い自動売買を使っても、一時的に損失を出す場合があります。
自動売買を使ったときの最大資産からの下落率を「最大ドローダウン」といい、例えば最大ドローダウンが30%だと100万円の資金が70万円まで減る可能性があることを意味します。
取引ごとのロットが多すぎると、たった数回の損失が続いただけで、大きなドローダウンを起こす可能性があるんです。
そうすると、たった数回の損失だけでその自動売買を儲からないと判断して、優秀な自動売買を使うのをやめてしまうかもしれません。
結局、大損だけして利益を出せずに終わるかもしれませんね。
大損する原因4:損切りせずに高勝率を求める
損切りを避けるために勝率の高さだけで自動売買を選ぶと、損失を出したときの損失額が大きくなって大損する場合があります。
なぜなら極端に勝率の高い自動売買は損切り幅を広く取り、損切りの頻度を減らしているだけだからです。
損切りの回数が減れば見かけ上の勝率は上がるものの、損大利小の取引になってトータルではマイナスになります。
とくに初心者は勝率が高いほうが儲かると勘違いして、勝率だけで自動売買を選びがちなので注意しましょう!
大損する原因5:詐欺により実績のないシステムを使っている
詐欺集団が作ったでたらめな自動売買だと気づかずに使ってしまい、大損する人がいます。
たとえばMT4で自動売買を動かすためにはEAというプログラムが必要なのですが、実績のないEAを高額で売りつけられるケースですね。
FX自動売買の詐欺の手口や対策については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にして詐欺に引っかからないよう注意しましょう。
大損する原因6:相場の急変に振り回される
要人発言や重要度の高い経済指標が発表されると、注文が集中してシステムに負荷がかかり、最悪の場合システムがダウンする可能性があります。
そうなると決済注文が通らなくなり、含み損が膨らんで大損するかもしれません。
このような場面では相場の変動幅が大きくなったり、スプレッドが広がることがあります。
また、相場の乱高下が起きる可能性があり、値動きに振り回されて、たとえ注文が通ったとしても短時間で損切りが繰り返されて、大きな損失になることがあります。
FX自動売買で大損を回避する対策6つ
「FX自動売買で大損を防ぎたい!」と悩む人に、自動売買で大損を回避する方法を6つ紹介します。
FX自動売買で大損を回避する対策6つ
- 提供元を調べる
- FX会社が提供のシステムを利用する
- システムのパフォーマンスを充分に確認する
- 定期的に取引状況をチェックする
- チャート画面に張りつかない
- レバレッジを抑える
難しいことではないので、初心者でも実践できる内容ですよ。
対策1:提供元を調べる
儲からない自動売買を高額で購入させられる詐欺を避けるためには、提供者の情報を詳しく調べることが大切です。
たとえばSNSで裕福な生活をアピールしていたり、収益率が高すぎるもの、自動売買の検証期間が短いものは詐欺の可能性が高いですね。
しつこく勧誘してくる場合もありますが、上記に当てはまる提供者からは絶対に自動売買を購入しないようにしましょう。
対策2:FX会社が提供のシステムを利用する
自動売買の経験が浅いと、誰が提供しているどの自動売買を利用すればがいいか判断が難しいでしょう。
そんなときはFX会社が提供する自動売買を使えば、詐欺の心配はなくなりますよ。
ただし、どんな自動売買を使ったとしても、現在の相場の状況と自動売買の相性があわなければ損失を出す可能性があることに注意してください。
対策3:システムのパフォーマンスを充分に確認する
バックテストやフォワードテストの結果などを確認して、自動売買の収益パフォーマンスを総合的に判断しましょう。
たとえば勝率が高くてもドローダウンが大きいと、大きな損失を出すリスクが高くなりますし、期待利回りが低すぎると大して利益が出ません。
以下5つの要素を総合的に判断して、リスクとリターンのバランスが取れた自動売買を選びましょう!
確認しておきたい要素 | 意味 |
---|---|
勝率 | 全取引に対する利益を出した取引の割合 |
月間平均利益 | 元本に対してのひと月あたりの平均利益 |
累計利益 | ある期間における累計利益 |
想定利回り | 元本に対して期待できる利益率 |
ドローダウン | 一時的に損失が膨らんだときの下落率 |
ドローダウンをチェック
ドローダウンが大きい自動売買は損大利小の取引になりがちで、1回の取引で大きな損失を出す可能性があるので避けましょう。
つまり損切り幅を広くして勝率を高く見せかけているだけなので、そのような自動売買を選ばないよう注意してください。
たとえば勝率40%で利確幅20pips、損切り幅10pipsの自動売買の期待利益は20pips×40%-10pips×60%=2pipsですね。
しかし勝率90%で利確幅20pips、損切り幅200pipsの場合、期待利益は20pips×90%-200pips×10%=-2pipsになります。
たとえこのように勝率が高くてもたった1回の取引で大損すると、期待利益がマイナスになるので気をつけましょう。
バックテストやフォワードテストの検証結果をチェック
バックテストやフォワードテストの結果を見て、相場の状況が変化しても安定して利益を出せるか確認しましょう。
信頼性を確保するために検証期間は最低でも1ヶ月、取引回数が十分多いことも大切です。
通貨ペアや相場の状況(トレンド・レンジ)が変化したり、相場が急騰・急落したときの結果も確認しておくといいですね!
対策4:定期的に取引状況をチェックする
FX自動売買を放置すると、相場との相性があわなくなったときに利益が出せなくなったり、損失を出し続ける可能性があります。
ですので少なくとも週に1度は自動売買の結果を確認して、パフォーマンスが悪ければ一旦、自動売買を停止して条件設定を見直したり、別の自動売買に変えるなどの対応しましょう。
ただし取引回数が少ないと、自動売買の良し悪しが正しく判断できなくなるので、短時間で頻繁に自動売買を切り替えるのはおすすめしません。
対策5:チャート画面に張りつかない
チャート画面に張りつくと、放置してもFXができる自動売買のメリットが損なわれます。
また自動売買の取引結果を見続けると、一時的な損失に対して感情的になり、条件設定や使用する自動売買を頻繁に変更してしまい、安定した取引ができなくなります。
上記「対策4」で自動売買は放置すべきでないといいましたが、監視しすぎるのも良くないんですね。
対策6:レバレッジを抑える
ハイレバレッジで取引量を増やしてFX自動売買を使うと、より大きな利益を狙える反面、大損するリスクも高くなります。
自動売買で長期的に安定して利益を出すためには、レバレッジを抑えて少額の利益をコツコツ積み上げるのがコツです。
これは裁量取引でも自動売買でも同じですね。
自動売買で人気のFX会社5選
トレーダーの間で評判のあるFX会社を5つ紹介します。
自動売買で人気のFX会社5選
FX会社が提供するサービスなので安心して利用できますが、利益を保証するものではないので気をつけてくださいね。
自動売買がはじめてなら:外為オンラインのiサイクル2取引™
おすすめポイント
- 簡単な設定で自動売買ができる
- 無料セミナーでわからないことがあれば聞ける
外為オンラインのiサイクル2取引™は、簡単な設定で自動売買ができるので、はじめて自動売買をする人におすすめです。
iサイクル2取引™は「リピート型」の自動売買で、相場の変動に自動で追従しながら、あらかじめ設定した変動幅で取引を重ねて、24時間自動で小さな利益をコツコツと積み重ねていきます。
iサイクル2取引™の利用者の74%がFX未経験者ですが、全利用者の71%の人が利益を出しています。
また、無料セミナーが開催されており、iサイクル2取引™の設定の仕方やわからないことがあれば質問できるので、安心して利用できますよ。
ランキングから選ぶだけ:トレイダーズ証券のみんなのシストレ
おすすめポイント
- 実績のあるトレーダーを選ぶストラテジー選択型
- アプリで相場や取引状況をすぐに確認
- 少額からの取引が可能
トレイダーズ証券の自動売買「みんなのシストレ」は、トレーダーランキングで成績の良いストラテジーを選択するだけ。難しい設定や専門知識も不要です。
各トレーダーの成績は、収益率、合計損益、取引回数、フォロワー数など詳しく確認できます。
取引できる通貨ペアも豊富でマイナー通貨を含む23種類です。
また、みんなのシストレではスマホアプリも用意されているので、取引状況を確認したり、SNS感覚で気になったトレーダーをすぐにフォローできます。
全通貨ペアで1000通貨からの取引ができるので、初心者も気軽にチャレンジできます。
利益実績が高い自動売買で取引したいなら:FXブロードネットのトラッキングトレード
おすすめポイント
- 利益率が83.8%と高実績(※)
- 業界最狭水準のスプレッド
- 実際の操作方法を動画で解説しているのでわかりやすい
FXブロードネットのトラッキングトレードは利益率の実績が83.8%(※)なので、高実績の自動売買で取引したい人におすすめです。
トラッキングトレードは相場の変動に合わせて繰り返し自動で取引を行う「リピート型」の自動売買で、初心者にもとっつきやすいシステムになっています。
簡単な設定で取引ができますが、もしわからないことが出てきたら、操作方法を動画で解説していますので安心です。
ちなみに、それでも難しいという場合は、すでに設定されたものを使って取引することもできますよ。
また、FXブロードネットはスプレッドが業界最狭水準なので、コストをおさえて取引ができるというメリットもあります。
(※)2014年10月15日から2020年12月31日までに設定されたトラッキングトレードの設定毎の利益実績
かんたん設定で自動売買するなら:アイネット証券のループイフダン
おすすめポイント
- 勝率約80%の高い実績
- たった5ステップの簡単設定
- 1000通貨からの少額取引が可能
アイネット証券のループイフダンは、勝率実績が高く、2019年は約80%の利用者が資産を増やしています。
ループイフダンの設定は簡単で、通貨ペアや取引数量といった基本項目を決めるだけ。たったの5ステップで注文できます。
トルコリラやメキシコペソといったマイナー通貨を含め全20種類の中から取引する通貨ペアを選べます。
取引手数料が無料、かつ、スプレッドも狭いので、繰り返し取引する自動売買でコストを抑えられるのも魅力です。
1000通貨から取引できるので、少ない資金からはじめたい人にもおすすめです。
設定済みプログラムを選ぶだけ:インヴァスト証券のトライオートFX
おすすめポイント
- 面倒な設定が不要
- 過去シミュレーションを事前チェック
- 業界最狭水準のスプレッド
インヴァスト証券のトライオートFXは、あらかじめ用意された設定済みの自動売買プログラムを選ぶだけで、かんたんに自動売買をはじめられます。
過去シミュレーションで収益パフォーマンスを確認できるので、事前にどの程度の収益を期待できるかが分かります。
設定を選ぶだけだと物足りない人は、『ビルダー』機能を使って、自分だけの自動売買設定が可能です。こちらも事前にシミュレーションできます。
業界最狭水準のスプレッドでコストを抑えたい人にもおすすめです。
FXの勝率まとめ
この記事で重要な「FX自動売買で大損を回避する対策5つ」について再度確認しましょう。
FX自動売買で大損を回避する対策5つ
- 提供元を調べる
- FX会社が提供のシステムを利用する
- システムのパフォーマンスを充分に確認する
- 定期的に取引状況をチェックする
- チャート画面に張りつかない
- レバレッジを抑える
これらの対策を理解して実践すれば、大損するリスクを抑えられるので安心してFX自動売買を試せますよ。
自動売買で人気のFX会社5選