この記事で解決できる悩み
- FX取引のスリッページって何?
- スリッページを抑える対策を知りたい!
- 低コストでFX取引ができる口座を知りたい!
この記事では、このような悩みや疑問について、解決するための解説をしています。
のちほど解説する「FX取引でスリッページを抑えるための対策5つ」を理解して実践すれば、スリッページを抑えながらFX取引をすることができますよ。

FXスリッページとは何?
スリッページとは、注文レートと実際に約定したレートの差のことです。
たとえば1米ドル円=100.000円の買い注文を出したときに100.005円で約定した場合、かい離が生じた0.005円がスリッページとなります。
ちなみに、スリッページが発生することを「すべる」と呼ぶトレーダーもいます。
スリッページが発生する仕組み
スリッページが発生する仕組みは、注文を発注すると、FX会社のシステムに到達してから、実際に注文が出されるまでの間にレートが変わってしまうためです。
例えとして、ストリーミング注文でドル円が118.00円のタイミングに買い注文を出したのですが、実際に約定したタイミングで120.02円や、119.99円だったりと注文レートと約定レートがズレるようなことです。
FX会社によっても違うスリッページ
昨今は、高速回線が利用できるためネット環境が有れば、どこにいても、パソコンやスマホで注文することができ、多少のラグもありますが1秒程度でFX会社のシステムに届きます。
ですが、コンマ何秒の世界で変動している為替相場ため、全く変動せずに何秒も過ぎることもあれば、1秒の間に大きく上下する場合もあります。
FX会社によっても注文が届いてからのシステムの処理速度が異なるため、レート配信などの処理スピードが遅い会社ほど、スリッページが起こりやすくなります。
スリッページは手数料!短期トレードでは要注意
スリッページが発生すると、その分の利幅が狭くなります。
つまり1回の利幅が狭い短期取引では、スリッページは大きな取引コストになるんです。
短期取引がメインの方は、スリッページについてしっかりと理解しておきましょう!

スリッページを含めてFXの取引コストを抑えたい方は、以下の記事も参考になりますよ。
スリッページが発生しやすいタイミング2つ
スリッページは以下2つのタイミングで発生しやすいので、取引するときは注意しましょう。
スリッページが発生しやすいタイミング2つ
- 相場急変時
- 流動性のない時間帯
タイミング1:相場急変時
相場が短期的に大きく動いたときはスリッページが発生しやすいです。
理由は値動きが早く、FX会社のシステムの処理が値動きについていけないからです。
とくに重要度の高い経済指標や要人発言が発表され、注文が集中すると、急激な値動きが発生することがあるので気をつけましょう。
タイミング2:流動性のない時間帯
流動性の低い時間帯は市場参加者だけでなくFX会社のカバー先金融機関も減ります。
つまりトレーダーの注文に対応するカバーレートを提示する金融機関が少ないんです。
そのためトレーダーの望みどおりのレートで約定せず、スリッページが発生しやすくなります。
とくに週明けのオセアニア市場がオープンする時間帯は、流動性が低いので注意してください!
FX取引でスリッページを抑えるための対策5つ
スリッページを抑えて少しでも多くの利益を確保するには、以下5つの方法を実践しましょう!
スリッページを抑えるための対策5つ
- 許容スリッページの設定をする
- 指値注文する
- カバー先が多いFX会社は安定する
- システムが強いFX会社を選ぶ
- スリッページが発生しにくいFX会社を選ぶ
対策1:許容スリッページの設定をする
スリッページを避けたい場合は、許容スリッページの設定をしないか、値を小さくする方法もあります。
各社のシステムの注文画面でスリッページの制限を設定することができ、スリッページの値を調整することができます。
例えとして、許容スリッページ値を2pipsに設定すると、上下2銭のスリッページまでは約定しますが、それ以上差が開いた時には約定しない設定になります。
FX初心者の方には、値をいくつに設定して良いのか迷ってしまうかもしれませんが、0~5pipsの間の自分が許容できる範囲を決めて設定するとよいでしょう。
一瞬で10pips以上動くような為替相場変動が激しい時もあります。

スリッページの設定例
- スキャルピング:0.3~0.5pips
- スイングトレードや約定優先時:5pips
スリッページが発生した時の約定
許容スリッページの値を2pipsに設定している状態で、スリッページが発生した時の約定はどうなるか想定して見ます。
具体的な数値を仮に決め、ドル円が120.00円の時に買い注文を出した場合、前後2pipsまでのスリッページは許容され、119.98~120.02円の間であれば約定する設定となります。
ですが、有利な方向へのスリッページに関しては、設定した値の外でも約定しますので、119.96円以下にスリップした場合でも約定してくれます。
2pipsを超えた場合の、120.03円以上にスリッページした場合には、0.03円以上不利な方向に差が開きますので約定しないことになります。
以上から、売り注文の場合に同じ価格では、損をする119.97円以下のスリッページには約定しないで、得をする120.03円以上のスリッページは約定する流れになります。
対策2:指値注文する
指値注文を出せば、スリッページが発生してもトレーダーは得をするだけです。
指値注文は現在のレートよりもトレーダーにとって有利なレートで約定する注文だからです。
たとえば現在のレートが1米ドル円=102.000円として、50銭下の101.500円で指値買い注文を出したとしましょう。
ここでスリッページが発生すればするほど、101.495円などトレーダーにとっては101.500円よりも安い(有利な)レートで約定する余地しかありません。
逆指値はスリッページが起こる
逆指値注文では許容スリッページを設定すべきです。
逆指値注文はスリッページの幅が広いほど、トレーダーにとってはコストが増えるからです。
なお、逆指値注文を損切り目的で使う場合は、決済が約定することを優先させるために、許容スリッページは広めに設定しましょう。
対策3:カバー先が多いFX会社は安定する
カバー先の金融機関が多いFX会社ならスリッページは起きにくいです。
理由は流動性の低い時間帯でも有利なレートがたくさんあり、約定しやすいからです。
なかにはカバー先の少ないFX会社もありますが、たいていは10~30社ほどカバー先を持っています。
大切な資金を守るためにも利用するFX会社のカバー先の数はチェックしておきましょう。
対策4:システムが強いFX会社を選ぶ
システムが強いFX会社を使えば、注文が集中しても処理の遅延が少なくスリッページを抑えられます。
システムが弱いと大量の注文が集中したときに処理に時間がかかり、スリッページが発生するんです。
FX会社の公式サイトでシステムの強さをアピールしている場合があるので、気になる方は探してみましょう。
たとえば、FXプライムbyGMOはFX取引業者で唯一、ISMS・ITSMSの国際規格の認証(※)を取得しており、業界トップクラスの強靭なサーバを誇ります。
他にも安定した取引システムを維持するためにさまざまな取り組みがされているため、約定力が高いです。
FXプライムbyGMOの安定した取引システム維持の取り組み | |
サーバー多重化 (強靭なFXサーバー) | 複数サーバーに多重化することで、急激な相場変動等のシステムに高負荷がかかった状況でも負荷を分散し、安定したサービスを提供。 |
安心取引 | ISMS・ITSMSの国際規格の認証(※)を取得。 24時間常駐する当社システム担当者とデータセンターが連動してシステムの運用・監視を行う体制を構築。 |
耐震設計・二重化電源 | 耐震設備、自家発電機器を完備したデータセンターにて運営・管理。 |
二重化ネットワーク | 回線、通信機器の二重化によるネットワーク環境を構築することで、耐障害性を高め、安定したサービス維持。 |
高セキュリティ | 第三者の侵入によるデータやプログラムの情報漏洩・改ざん・破壊などを防ぐため、24時間体制で通信内容の監視や脆弱性診断などを随時実施。 |
出典:FXプライムbyGMO

(※) ISMS:ISO/IEC27001:2013=JIS Q 27001:2014、ITSMS:ISO/IEC20000-1:2011
対策5:スリッページが発生しにくいFX会社を選ぶ
すべてのFX会社が公表しているわけではありませんが、スリッページが起きにくいFX会社を選びましょう。
逆にスリッページの発生率を公表しているFX会社はそれだけ自社システムに自信があるということです。
実際に使ってみてスリッページが発生しにくいおすすめFX会社は、のちほど紹介しますね!
ちなみに約定率が高くても、スリッページが起きにくいというわけではないので気をつけてください。
スキャルピングが禁止のFX会社がある?
FXでスキャルピングをすると口座が凍結されるケースがあります。
というのも一部のFX会社は「短時間で取引を繰り返すこと」を約款で禁止しているからです。
ただしスキャルピングが短時間の取引に該当する具体的な基準は、不正防止のために公表されていません。
スキャルピングをするならFXプライムbyGMOやみんなのFXなど、短期売買を公認しているFX会社を利用しましょう!
国内FXおすすめ口座比較表
FXスリッページを抑えて低コストで取引できるおすすめの口座3選
上記で紹介したスリッページ対策を踏まえて、スリッページによるコストを抑えて取引できるFX会社を3つ紹介しますね!
各社のおすすめポイントを詳しく見ていきましょう。
FXスリッページを抑えて低コストで取引できるおすすめの口座3選
- PayPay還元で実質スプレッドが安い:外貨ex byGMO
- 取引コストがとにかく安い!取引高は国内No.1:GMOクリック証券
- 情報量が多い!併用口座に最適:FXプライムbyGMO
PayPay還元で実質スプレッドが安い:外貨ex byGMO
おすすめポイント
- 業界最狭水準のスプレッド
- スプレッド提示率が高いので広がりにくい
- 取引量の応じてPayPayか現金で還元
外貨ex byGMOは実質スプレッドが狭いので取引量が多い方や頻繁に取引する方におすすめです。
原則固定のスプレッド(※)は業界最狭水準!スプレッド提示率が高くスプレッドが広がりにくいため、安心して利用できるFX会社といえるでしょう。
また、外貨ex byGMOでは取引するだけで毎月最大100万円のPayPayボーナスか現金を受け取ることができます。
対象は「①直近4週間で10万通貨以上の取引」「②直近1週間で1万通貨以上取引」の両方を満たせばOK!取引量が多いとランクが上がり還元率もUP!
取引量の多いデイトレーダーなら、よりたくさんのPayPayボーナス(または現金)に還元されるので、実質スプレッドを下げることになり低コストのFX取引ができますよ!
※2021年1月14日~1月22日の『米ドル/円』のスプレッド提示率は98.92%
外貨ex byGMOのスリッページポイント!
- カバー先数は脅威の30社!
- スリッページ設定機能で不利な変動を調整
- チャートを見ながらワンタッチ注文が可能
取引コストがとにかく安い!取引高は国内No.1(※):GMOクリック証券
おすすめポイント
- FXの取引高8年連続国内第1位(※)
- 原則固定のスプレッドは業界最安値
- スピード注文でスキャルピング取引を優位に
GMOクリック証券は、FXの取引高8年連続国内第1位(※)で、多くのトレーダーから高い評価を受けているFX会社です。
取引量が多くなるとスプレッドが気になりますが、他社と比較しても業界最安値の低コストで取引できます。
また、GMOクリック証券なら短時間に繰り返し取引するスキャルピングが可能。
ワンクリックで成り行き注文を行うことができる『スピード注文』で、スキャルピングを行うメリットが非常に高いです。
取引単位が1万通貨単位からなので、初心者の方はデモトレードで練習してから本番取引に臨みましょう。
(※)ファイナンス・マグネイト社調べ2012年1月~2019年12月
GMOクリック証券のスリッページポイント!
- GMOのシステム開発力
- スピード注文画面を自由にカスタマイズできる
情報量が多い!併用口座に最適:FXプライムbyGMO
おすすめポイント
- 多様な情報を駆使して分析力アップ
- 初心者でもわかるFX自動売買サービス
- バイナリーオプション「選べる外為オプション」
FXプライムbyGMOが提供する豊富な情報ツールやテクニカル指標は、取引のサポートになります。
形状比較分析ツール「ぱっと見テクニカル」は、過去の値動きを参考にして、将来の値動きを予測してくれます。
プロトレーダーも活用するチャート分析が、初心者でもクリック1つで簡単に使えますよ。
自動売買「ちょいトレFX」は、マウス操作だけでストラテジーの作成・選択できるので、初心者でもかんたんに取引を開始できます。
また、「選べる外為オプション」でバイナリーオプション取引ができるのも魅力です。
他のFX会社と併用して、足りないサービスを補う2つ目の口座におすすめですよ!
FXプライムbyGMOのスリッページポイント!
- 強靭なサーバによる安定した取引システム
- スキャルピング(短期売買)の取引を公認
FXスリッページ対策まとめ
この記事で重要な「FX取引でスリッページを抑えるための対策5つ」について再度確認しましょう。
FX取引でスリッページを抑えるための対策5つ
- 許容スリッページの設定をする
- 指値注文する
- カバー先が多いFX会社は安定する
- システムが強いFX会社を選ぶ
- スリッページが発生しにくいFX会社を選ぶ
FXスリッページを抑えて低コストで取引できるおすすめの口座3選
- PayPay還元で実質スプレッドが安い:外貨ex byGMO
- 取引コストがとにかく安い!取引高は国内No.1:GMOクリック証券
- 情報量が多い!併用口座に最適:FXプライムbyGMO
これらの通貨の特徴を理解して実践すれば、スリッページを抑えながらFX取引ができる口座を選ぶことができますよ!