スプレッドはFX会社により違いが発生しますが、さらに通貨ペアによる違いが大きく影響します。
スプレッドでFX会社を選ぶ時には、良く取引する通貨のスプレッドを確認しておく必要が出てきます。ドル円やユーロ円のスプレッドが低くかったとしても、良く取引する通貨のスプレッドが高くては意味がなくなってしまいます。
通貨ペアによってスプレッドは全然違ってくることがあります。0.3銭ぐらいのスプレッドでは、それほど気にする必要はない額ではありますが、時には3.0銭近くになる通貨ペアもあり、こうした通貨ペアを何度も取引していると、スプレッドによるマイナスが大きくなるため注意が必要です。

スプレッドの違いは取引量で変わる
スプレッドは、インターバンク市場の金融機関が通貨ペアごとの売り買いの注文数に応じて決まっていきます。当然ですが、通貨の取引量の多いことで流動性が高くなるため、安定した値段での売買が可能になります。
取引量が多いとスプレッドは小さくても、売買する人が多い為、金融機関もスプレッドを小さくして取引をしやすくします。逆に、スイスフラン/円やポンド/スイスフラン等の通貨ペアのように取引量が少い場合は、スプレッドは広く設定されます。
スプレッドの配信率とは
気になる言葉としてスプレッドの説明で「配信率」という言葉を良く見かけると思います。配信実績や提示率と表記されFX会社によって異なる場合があります。
配信率とは、原則固定スプレッドにおいて、そのスプレッドで配信されている割合を指しています。
例えば、米ドル円、スプレッド0.3銭、配信率98.97%というのは、米ドル円のスプレッドが0.3銭で提供されている割合が、全体の98.97%ということになります。
原則固定スプレッドは、「重要な経済指標の発表時」「重要な政策が発表時」「天災などの突発的な事象の時」などに、広がる場合があります。
例えば、配信率98.97%の場合、1.03%はスプレッドが変動していることになります。この方式で考えると配信率が低いFX会社ほど変動する可能性が高いことがわかります。
大抵は、どのFX会社でも配信率は98%を超えており、大きな差はあまりないため、配信率を重視してFX会社を選ぶ必要はないでしょう。